「しまった」ロンの顔は「血みどろ男爵だんしゃく」ぐらい真まっ青さおだった。
「女子用トイレだ」ハリーも息を呑のんだ。
「ハーマイオニーだ」二人が同時に叫さけんだ。
これだけは絶ぜっ対たいやりたくなかったが、他ほかに手しゅ段だんがあるだろうか 回れ右をして二人はドアへと全ぜん力りょく疾しっ走そうした。気が動どう転てんして鍵かぎがうまく回せない――開いた――ハリーがドアを開あけた ――二人は突入とつにゅうした。ハーマイオニー・グレンジャーは奥の壁かべに張はりついて縮ちぢみ上がっていた。いまにも気を失わんばかりだった。トロールは洗せん面めん台だいを次々となぎ倒しながら、ハーマイオニーに近づいていく。
「こっちに引きつけろ」
ハリーは無む我が夢中むちゅうでロンにそう言うと、蛇じゃ口ぐちを拾ひろって力いっぱい壁に投げつけた。
トロールはハーマイオニーの一メートル手前で立ち止まった。ドシンドシンとこっちに向きを変え、鈍にぶそうな目をパチクリさせながら何の音だろうとこっちを見た。卑いやしい、小さな目がハリーを捕とらえた。一瞬いっしゅん迷ったようだったが、今度はハリーの方に棍こん棒ぼうを振り上げて近づいてきた。
“哦,糟糕。”罗恩说,脸色苍白得像血人巴罗的鬼魂。
“那是女厕所!”哈利连气都透不过来了。
“赫敏!”两人同时说道。
他们真不愿意再回去,可是还有什么别的选择呢?他们猛一转身,奔回那痢门前,拧动钥匙,因为紧张而显得笨手笨脚—— 哈利把门拉开—— 两人冲了进去。
赫敏格兰杰缩在对面的墙边,似乎随时都有可能晕倒。巨怪正在朝她逼近,它一边走,一边把水池撞得与墙脱开了。
“把它搞糊涂!”哈利孤注一掷地对罗恩说,一边抓起一个水龙头,使劲朝墙上扔去。
巨怪在离赫敏几步远的地方停住了。它笨拙她转过身来,愚蠢地眨巴着眼睛,想看清声音是什么东西发出来的。它那丑陋的小眼睛看见了哈利。它迟疑了一下,然后便朝哈利走来,一边举起手里的木棍。