「ウエー、トロールの鼻くそだ」
ハリーはそれをトロールのズボンで拭ふき取った。
急にバタンという音がして、バタバタと足音が聞こえ、三人は顔を上げた。どんなに大おお騒そう動どうだったか三人は気づきもしなかったが、物が壊こわれる音や、トロールの唸うなり声を階かい下かの誰かが聞きつけたに違いない。まもなくマクゴナガル先生が飛び込んできた。そのすぐ後あとにスネイプ、最後はクィレルだった。
クィレルはトロールを一ひと目め見たとたん、ヒーヒーと弱々しい声をあげ、胸を押さえてトイレに座り込こんでしまった。
スネイプはトロールをのぞき込んだ。マクゴナガル先生はハリーとロンを見すえた。ハリーはこんなに怒った先生の顔を初めて見た。唇くちびるが蒼そう白はくだ。グリフィンドールのために五〇点もらえるかなというハリーの望みは、あっという間に消え去った。
「一いっ体たい全ぜん体たいあなた方がたはどういうつもりなんですか」
マクゴナガル先生の声は冷れい静せいだが怒いかりに満ちていた。ハリーはロンを見た。まだ杖を振り上げたままの格かっ好こうで立っている。
「殺されなかったのは運がよかった。寮りょうにいるべきあなた方がどうしてここにいるんですか」
スネイプはハリーに素す早ばやく、鋭するどい視し線せんを投げかけた。ハリーはうつむいた。ロンが杖を降ろせばいいのにと思った。
“呸—— 巨怪的鼻子牛儿。”
他把魔杖在巨怪的裤子上擦了擦。
突然传来一阵猛烈的撞门声和响亮的脚步声,房间里的三个人都抬起头来。他们没有意识到刚才闹出了多么大的动静,一定是楼下的人听见了剧烈的碰撞声和巨怪的吼叫声。片刻之后,麦格教授冲进了房间,后面紧跟着斯内普,奇洛在最后。奇洛只朝巨怪看了一眼,就发出了一阵无力的抽泣,坐在一个抽水马桶上,紧紧攥住自己的胸口。
斯内普弯腰去看巨怪。麦格教授看着罗恩和哈利。哈利从未见过她这么生气的样子。她的嘴唇煞白。为格兰芬多赢得五十分的希望迅速从哈利脑海中消失了。
“你们到底在玩什么鬼把戏?”麦格教授说,声音里带着冷冰冰的愤怒。哈利看着罗恩,只见他仍然高举着魔杖站在那里。“算你们走运,没有被它弄死。你们为什么不老老实实待在宿舍里?”
斯内普用逼人的目光迅速剜了哈利一眼。哈利看着地上。他希望罗恩赶紧把魔杖放下来。