「ちょいと詰つめてくれや」
「ハグリッド」
ロンとハーマイオニーはギュッと詰めて、ハグリッドが一いっ緒しょに座れるよう広く場所を空あけた。
「俺おれも小屋から見ておったんだが……」
首からぶら下げた大きな双そう眼がん鏡きょうをポンポン叩たたきながらハグリッドが言った。
「やっぱり、観客かんきゃくの中で見るのとはまた違うのでな。スニッチはまだ現れんか、え」
「まだだよ。いまのところハリーはあんまりすることがないよ」ロンが答えた。
「トラブルに巻まき込こまれんようにしておるんだろうが。それだけでもええ」
ハグリッドは双眼鏡を上に向けて豆まめ粒つぶのような点をじっと見た。それがハリーだった。
はるか上空で、ハリーはスニッチを探して目を凝こらしながら、試合を下に見てスイスイ飛び回まわっていた。これがハリーとウッドの立てた作戦だった。
「スニッチが目に入るまでは、みんなから離はなれてるんだ。後あとでどうしたって攻こう撃げきされる。それまでは攻撃されるな」
とウッドから言われていた。
“借光,借光,让一让。”
“海格!”
罗恩和赫敏互相挤了一挤,腾出地方让海格坐进来。
“我刚才在我那小屋里看的,”海格拍着他挂在脖子上的那只大望远镜说道,“可是那和在人群里看比赛气氛不一样。飞贼还不见踪影,是吗?”
“没看见,”罗恩说,“哈利还没什么要做的。”
“只要没出麻烦,就算走运。”海格说着,举起望远镜,费力地看着空中的一个小点——那就是哈利。
哈利在很高的空中,在赛场上方轻盈地滑来滑去,眯着眼睛搜寻飞贼的影子。这是他和伍德制订的比赛计划的一部分。
“你先躲在一边,等看见飞贼再说,”伍德这样说,“我们不想让你早早地就遭到袭击。”