ハリーはスニッチを見た。興こう奮ふんの波が一いっ挙きょに押し寄せてくる。ハリーは金色の光線を追って急きゅう降こう下かした。スリザリンのシーカー、テレンス・ヒッグズも見つけた。スニッチを追って二人は追いつ追われつの大だい接せっ戦せんだ。チェイサーたちも自分の役目を忘れてしまったように、宙ちゅうに浮ういたまま眺ながめている。
ハリーの方がヒッグズより速はやかった――小さなボールが羽をパタパタさせて目の前を矢のように飛んでいくのがはっきり見えた――ハリーは一段とスパートをかけた。
グヮーン グリフィンドール席から怒いかりの声が沸わきあがった。マーカス・フリントがわざとハリーの邪じゃ魔まをしたのだ。ハリーの箒ほうきははじき出されてコースを外はずれ、ハリーは辛かろうじて箒にしがみついていた。
「反はん則そくだ」
とグリフィンドール寮生りょうせいが口々に叫んだ。フーチ先生はフリントに厳げん重じゅう注ちゅう意いを与え、グリフィンドールにゴール・ポストに向けてのフリー・シュートを与えた。ゴタゴタしているうちに、スニッチはまた見えなくなってしまった。
下の観客席ではディーン・トーマスが大声で叫んでいる。
「退場たいじょうさせろ。審しん判ぱん レッドカードだ」
「サッカーじゃないんだよ、ディーン」ロンがなだめた。「クィディッチに退場はないんだよ。ところで、レッドカードって何」
ハグリッドはディーンに味み方かたした。
哈利看见飞贼了。他心里一阵激动,俯冲下去,追逐那道金色的流光。斯莱特林队的找球手特伦斯希金斯也看见了。两人并排朝飞贼飞奔而去—— 追球手们似乎都忘记了他们自己应该做的事情,一个个悬停在空中,注视着。
哈利的速度比希金斯快—— 他能看见那只小小的圆球,翅膀扑扇着,在前面飞蹿—— 他又猛地加快了速度—— 嘭!下面的格兰芬多们传出一阵愤怒的吼叫声—— 马库斯弗林特故意冲撞哈利,哈利的飞天扫帚猛地偏离方向,但哈利死死地抓住它。“犯规!”格兰芬多们大声叫道。
霍琦夫人怒气冲冲地责备了弗林特,然后命令格兰芬多队在球门柱发任意球。但是,当然啦,在一片混乱中,金色飞贼又从视线中消失了。看台上,迪安托马斯大声嚷道:“把他罚下场,裁判!红牌!” “这不是足球,迪安,”罗恩提醒他,“在魁地奇比赛中,是不能把人罚下场的—— 还有,红牌是什么?”
可是海格赞成迪安的意见。