また来た。箒がハリーを振り落とそうとしているみたいだ。しかし、ニンバスが急に乗り手を振り落とそうとしたりするわけがない。ハリーは向きを変えてグリフィンドールのゴール・ポストの方に行こうとした。ウッドにタイムを取ってもらおうか、どうしようか、ハリーは決めかねていた。ところが気がつくと箒はまったく言うことを聞かなくなっていた。方ほう向こう転てん換かんができない。全ぜん然ぜん方向が指示できない。空中をジグザグに飛び、時々シューッと激はげしく揺れ動いて、ハリーはあわや振り落とされるところだった。
リーは実じっ況きょう放ほう送そうを続けている。
「スリザリンの攻こう撃げきです――クアッフルはフリントが持っています――スピネットが抜かれた――ベルが抜かれた――あ、ブラッジャーがフリントの顔にぶつかりました。鼻をへし折るといいんですが――ほんの冗談じょうだんです、先生――スリザリン得点です――あーあ……」
スリザリンは大だい歓かん声せいだった。ハリーの箒が変な動きをしていることに誰も気づかないようだ。ハリーを乗せたまま、グイッと動いたり、ピクピクッと動いたりしながら、上へ、上へ、ゆっくりとハリーを試合から引き離はなしていった。
「いったいハリーは何をしとるんだ」
双そう眼がん鏡きょうでハリーを見ていたハグリッドがブツブツ言った。
又来了。就好像飞天扫帚拼命想把他摔下去似的。可是,照理说光轮2000是不会突然决定把主人摔下去的。哈利试着转向格兰芬多队的球门柱;他隐隐-115 -约约打算叫伍德暂停比赛—— 接着他发现他的飞天扫帚完全不受控制了。他无法让它调头。他根本无法指挥它。飞天扫帚左拐右拐地在空中穿梭,不时“嗖嗖”地剧烈晃动着,差点把他从上面摔下来。
李还在滔滔不绝地解说。
“斯莱特林队得球—— 弗林特拿到鬼飞球—— 传给艾丽娅—— 传给贝尔—— 被一只游走球狠狠打中面孔,希望把他的鼻子打断—— 开个玩笑,教授—— 斯莱特林队得分—— 哦,糟糕..”
斯莱特林们欢呼雀跃。似乎谁也没有注意到哈利的飞天扫帚表现异常。扫帚一路疯狂地抽搐、扭动着,慢慢地、越来越高地使哈利远离了赛场。
“真不知道哈利想做什么。”海格嘟嚷着。他通过望远镜仔细看着。