一方、ハリーは試合の後あとも続いた騒さわぎの渦中かちゅうにはいなかった。ロン、ハーマイオニーと一いっ緒しょにハグリッドの小屋で、濃こい紅茶を入れてもらっていたのだ。
「スネイプだったんだよ」とロンが説せつ明めいした。
「ハーマイオニーも僕も見たんだ。君の箒ほうきにブツブツ呪のろいをかけていた。ずっと君から目を離はなさずにね」
「バカな」
ハグリッドは自分のすぐそばの観かん客きゃく席せきでのやりとりを、試合中一ひと言ことも聞いていなかったのだ。
「なんでスネイプがそんなことをする必要があるんだ」
三人は互いに顔を見合わせ、どう言おうかと迷っていたが、ハリーは本当のことを言おうと決めた。
「僕、スネイプについて知ってることがあるんだ。あいつ、ハロウィーンの日、三さん頭とう犬けんの裏うらをかこうとして噛かまれたんだよ。何か知らないけど、あの犬が守ってるものをスネイプが盗とろうとしたんじゃないかと思うんだ」
ハグリッドはティーポットを落とした。
不过,哈利没有听到这些。他和罗恩、赫敏一起回到海格的小屋,主人正在为他沏一杯浓茶。
“是斯内普干的,”罗恩在向大家解释,‘‘赫敏和我看见了。他在给你的飞天扫帚念咒,嘴里嘀嘀咕咕的,眼睛一直死盯着你。”
“胡说,”海格说,他对看台上发生在自己身边的事一无所知,“斯内普为什么要做这样的事?”
哈利、罗恩和赫敏交换了一下眼光,不知道该怎么告诉他。哈利决定实话实说。
“我发现了他的一些事情,”他对海格说。“万圣节前夕,他想通过那条三个脑袋的大狗。它咬了他。我们认为他是想偷大狗看守的东西。”海格重重地放下茶壶。