ハーマイオニーは調べる予定の内容と表題ひょうだいのリストを取り出し、ロンは通路を大おお股またに歩きながら、並べてある本を書棚から手て当あたり次し第だいに引っ張り出した。ハリーは「閲えつ覧らん禁きん止し」の書棚になんとなく近づいた。もしかしたらフラメルの名はこの中にあるんじゃないかと、ハリーはここしばらくそう考えていた。残念ながら、ここの本を見るには先生のサイン入りの特とく別べつ許きょ可かが必要だったし、絶ぜっ対たいに許可はもらえないとわかっていた。ここにはホグワーツでは決して教えない「強力な闇やみの魔法」に関する本があり、上級生が「闇の魔術まじゅつに対する上じょう級きゅう防ぼう衛えい法ほう」を勉強する時だけ読むことを許された。
「君、何を探しているの」司し書しょのマダム・ピンスだ。
「いえ、別に」
「それなら、ここから出た方がいいわね。さあ、出て――出なさい」
マダム・ピンスは毛ばたきをハリーに向けて振った。
もっと気の利きいた言い訳をとっさに考えたらよかったのに、と思いながらハリーは図書館を出た。ハリー、ロン、ハーマイオニーの間では、フラメルがどの本に出ているかマダム・ピンスには聞かない、という了解りょうかいができていた。聞けば教えてくれただろうが、三人の考えがスネイプの耳に入るような危き険けんを犯おかすわけにはいかない。
赫敏从口袋里掏出一张清单,上面列着她决定要查找的主题和书名。与此同时,罗恩在一排图书前溜达着,漫无目标地把一些书从书架上面抽出来。哈利不知不觉来到禁书区。不幸的是,要查找任何一本禁书都必须有某位老师亲笔签名的纸条,哈利知道他是不可能弄到这种纸条的。这些书里,包含着从不在霍格沃茨课堂上讲授的很厉害的黑魔法,只有高年级学生在研究高深的“黑魔法防御术”时才能读到。
“你想找什么,孩子?”
“没什么。”哈利回答。
图书馆管理员平斯夫人朝他挥舞着一把鸡毛掸。
“那幺你最好出去。走吧—— 出去!”
哈利离开了图书馆,真希望刚才他脑子灵活一点,能信口编出几句谎话。他和罗恩、赫敏一致认为,最好别向平斯夫人打听在什么地方能找到勒梅。他们知道她肯定能够告诉他们,但他们不能冒险让斯内普探听到他们想做什么。