ロンはついに切れた。マルフォイが気がついた時には、もうロンがマルフォイに馬乗りになり、地面に組くみ伏ふせていた。ネビルは一瞬いっしゅんひるんだが、観かん客きゃく席せきの椅い子すの背をまたいで助じょ勢せいに加わった。
「行けっ ハリー」
ハーマイオニーが椅子の上に跳とび上がり、声を張はりあげた。ハリーがスネイプの方に猛もうスピードで突とっ進しんしていく。ロンとマルフォイが椅子の下で転がり回っていることにも、ネビル、クラッブ、ゴイルが取とっ組み合って拳こぶしの嵐あらしの中から悲ひ鳴めいが聞こえてくるのにも、ハーマイオニーはまるで気がつかなかった。
空中では、スネイプがふと箒ほうきの向きを変えたとたん、耳みみ元もとを紅くれないの閃せん光こうが掠かすめていった。ほんの数センチの間だった。次の瞬間しゅんかん、ハリーは急降下をやめ、意い気き揚よう揚ようと手を挙あげた。その手にはスニッチが握にぎられていた。
スタンドがドッと沸わいた。新記録だ。こんなに早くスニッチを捕つかまえるなんて前ぜん代だい未み聞もんだ。
「ロン ロン どこ行ったの 試合終了よ ハリーが勝った 私たちの勝ちよ グリフィンドールが首しゅ位いに立ったわ」
ハーマイオニーは狂喜きょうきして椅子の上で跳びはね、踊おどり、前列にいたパーバティ・パチルに抱きついた。
“快点儿,哈利!”赫敏尖叫着,跳上座位,看着哈利径直向斯内普冲去—— 她甚至没有注意到马尔福和罗恩在她座位下滚成一团,也没有注意到纳威、克拉布和高尔扭打在一起,拳脚相加,痛得发出一声声尖叫。
在空中,斯内普刚刚启动飞天扫帚,就看见一个金色的东西“瞍”地从他耳边飞过,离他只差几寸—— 紧接着,哈利停止了俯冲。他胜利地举起手臂,飞贼被他紧紧地抓在手里。
看台上沸腾了;这将是一个新的记录,谁都不记得在哪次比赛中飞贼这么快就被抓住了。‘“罗恩,罗恩!你在哪里?比赛结束了!哈利赢了!我们赢了!格兰芬多队领先了!”赫敏尖叫着,在椅子上跳个不停,并紧紧地拥抱了一下前排的佩蒂尔。