「もうすぐだ」
一番高い塔とうの下の階段にたどり着き、ハリーはハァハァしながら言った。
その時、目の前で何かが突とつ然ぜん動いた。二人は危あやうく箱を落としそうになった。自分たちの姿が見えなくなっていることも忘れて、二人は物もの陰かげに小さくなって隠かくれた。数メートル先で二人の人間がもみ合っている姿がおぼろげに見える。ランプが一瞬いっしゅん燃え上がった。
タータンチェックのガウンを着て頭にヘアネットをかぶったマクゴナガル先生が、マルフォイの耳をつかんでいた。
「罰ばっ則そくです」
先生が声を張はりあげた。
「さらに、スリザリンから二〇点の減げん点てん こんな真ま夜よ中なかにうろつくなんて、なんてことです……」
「先生、誤ご解かいです。ハリー・ポッターが来るんです……ドラゴンを連れてるんです」
「なんというくだらないことを どうしてそんな嘘うそをつくんですか いらっしゃい……マルフォイ。あなたのことでスネイプ先生にお目にかからねば」
“快到了!”他们到了最高塔楼下面一层的走廊上,哈利喘着气说。
前面突然有了动静,吓得他们差点扔掉了手里的箱子。他们忘了自己已经隐形,赶紧退缩到阴影里,看着离他们十来步远的地方,两个黑糊糊的人影在互相扭打。一盏灯在闪亮。
是麦格教授,穿着格子花纹的晨衣,戴着发网,揪着马尔福的耳朵。“关禁闭!”她喊道,“斯莱特林扣掉二十分!半夜三更到处乱逛,你怎么敢—— ” “你没有明白,教授,哈利波特要来了—— 他带着一条龙!”“完全胡说八道!你怎么敢编出这样的谎话!走—— 我倒要看看斯内普教授怎么处置你,马尔福!”