一五〇点を失ってしまった。グリフィンドールは最さい下か位いに落ちた。たった一ひと晩ばんで、グリフィンドールが寮杯りょうはいを取るチャンスをつぶしてしまった。鉛なまりを飲み込こんだような気分だった。いったいどうやったら挽ばん回かいできるんだ
ハリーは一晩中眠れなかった。ネビルが枕に顔を埋うずめて、長い間泣いているのが聞こえた。慰なぐさめの言葉もなかった。自分と同じように、ネビルも夜が明けるのが恐ろしいに違いない。グリフィンドールのみんなが僕たちのしたことを知ったらどうなるだろう
翌日、寮の得点を記録している大きな砂すな時ど計けいのそばを通ったグリフィンドール寮生は、まっ先にこれは掲けい示じの間違いだと思った。なんで急に昨日きのうより一五〇点も減っているんだ そして噂うわさが広がりはじめた。
――ハリー・ポッターが、あの有名なハリー・ポッターが、クィディッチの試合で二回も続けてヒーローになったハリーが、寮の点をこんなに減らしてしまったらしい。何人かのバカな一年生と一いっ緒しょに。
学校で最も人気があり、賞賛しょうさんの的まとだったハリーは、一夜にして突とつ然ぜん、一番の嫌われ者になっていた。レイブンクローやハッフルパフでさえ敵に回った。みんなスリザリンから寮杯が奪うばわれるのを楽しみにしていたからだ。どこへ行っても、みんながハリーを指さし、声を低めることもせず、おおっぴらに悪口を言った。一方スリザリン寮生は、ハリーが通るたびに拍はく手しゅをし、口くち笛ぶえを吹き、「ポッター、ありがとうよ。借りができたぜ」とはやしたてた。
一下子丢掉一百五十分。这样一来,格兰芬多就落到最后一名了。仅仅一个晚上,他们就摧毁了格兰芬多赢得学院杯的所有希望。哈利觉得心里一下子空落落的。这样大的损失,他们还有没有可能弥补呢?哈利整夜无法入睡。他可以听见纳威伏在枕头上哭泣,哭了很长时间。哈利不知道说什么话来安慰他。他知道纳威像他自己一样,都很害怕黎明的到来。当格兰芬多的其他学生知道了他们做的好事,会怎么样呢?第二天,格兰芬多的学生们经过记录学院杯比分的巨大沙漏时,还以为出了什么差错。他们怎么可能突然比昨天少了一百五十分呢?随后,事情就慢慢传开了:哈利‘波特,大名鼎鼎的哈利波特,两次魁地奇比赛的英雄,竟然害得他们丢掉了这么多分数,他,还有另外两个愚蠢的一年级学生。
哈利原是学校里最受欢迎、最受敬佩的人物之一,现在一下子变成了众矢之的。就连拉文克劳和赫奇帕奇的学生们也没有好脸色给他,因为大家本来一直希望看到斯莱特林输掉学院杯。哈利不管走到哪里,人们都对他指指点点,而且说一些侮辱他的话时也并不把声音放低。另一方面,每当他从斯莱特林们身边走过时,他们总是又鼓掌,又吹口哨,欢呼喝彩。“谢谢你,波特,你帮了我们一个大忙!”