「よーし、それじゃ、よーく聞いてくれ。なんせ、俺たちが今夜やろうとしていることは危き険けんなんだ。みんな軽はずみなことをしちゃいかん。しばらくは俺について来てくれ」
ハグリッドが先頭に立って、森のはずれまでやってきた。ランプを高く掲かかげ、ハグリッドは暗く生おい茂しげった木々の奥へと消えていく細い曲がりくねった獣道けものみちを指さした。森の中をのぞき込こむと一いち陣じんの風がみんなの髪かみを逆さか立だてた。
「あそこを見ろ。地面に光った物が見えるか 銀色の物が見えるか 一角獣ユニコーンの血だ。何者かにひどく傷きずつけられたユニコーンがこの森の中にいる。今週になって二回目だ。水曜日に最初の死し骸がいを見つけた。みんなでかわいそうなやつを見つけ出すんだ。助からないなら、苦しまないようにしてやらねばならん」
「ユニコーンを襲おそったやつが先に僕たちを見つけたらどうするんだい」
マルフォイは恐怖を隠かくしきれない声で聞いた。
「俺おれやファングと一いっ緒しょにおれば、この森に棲すむものは誰もおまえたちを傷きずつけはせん。道を外はずれるなよ。よーし、では二組に分かれて別々の道を行こう。そこら中血だらけだ。ユニコーンは少なくとも昨日きのうの夜からのたうち回ってるんじゃろう」
“好吧,”海格说,“现在仔细听着,我们丁今天晚上要做的事情非常危险,我不愿意让任何一个人遇到危险。先跟我到这边来。”他领着他们来到禁林边缘,把灯高高举起,指着一条逐渐隐入黑色密林深处的羊肠小路。他们往禁林里望去,一阵微风吹拂着他们的头发。
“你们往那边瞧,”海格说,“看见地上那个闪光的东西吗?银白色的?那就是独角兽的血。禁林里的一只独角兽被什么东西打伤了,伤得很重。这已经是一个星期里的第二次了。上星期三我就发现死了一只。我们要争取找到那个可怜的独角兽,使它摆脱痛苦。”
“如果伤害独角兽的那个东西先发现了我们,怎么办呢?”马尔福问,他的声音里含着无法抑制的恐惧。
“只要你和我或者牙牙在一起,禁林里的任何生物都不会伤害你。”海格说,“不要离开小路。好了,现在我们要兵分两路,分头顺着血迹寻找。到处都是血迹,显然,它至少从昨天晚上起,就一直跌趺撞撞地到处徘徊。”