ハリーはマルフォイ、ファングと一緒にさらに森の奥へと向かった。だんだんと森の奥深くへ、三十分も歩いただろうか。木こ立だちがビッシリと生おい茂しげり、もはや道をたどるのは無理になった。ハリーには血の滴したたりも濃こくなっているように思えた。木の根元に大量の血が飛び散っている。傷きずついた哀あわれな生き物がこの辺あたりで苦しみ、のた打ち回ったのだろう。樹じゅ齢れい何千年の樫かしの古こ木ぼくの枝がからみ合うそのむこうに、開けた平地が見えた。
「見て……」ハリーは腕うでを伸ばしてマルフォイを制せい止ししながら呟つぶやいた。
地面に純白じゅんぱくに光り輝かがやくものがあった。二人はさらに近づいた。
まさに一角獣ユニコーンだった。死んでいた。ハリーはこんなに美しく、こんなに悲しい物を見たことがなかった。
その長くしなやかな脚あしは、倒れたその場でバラリと投げ出され、その真しん珠じゅ色いろに輝くたてがみは暗い落葉の上に広がっている。
ハリーが一歩踏ふみ出したその時、ズルズル滑すべるような音がした。ハリーの足はその場で凍こおりついた。平地の端はしが揺ゆれた……そして、暗がりの中から、頭をフードにスッポリ包んだ何かが、まるで獲え物ものを漁あさる獣けもののように地面を這はってきた。ハリー、マルフォイ、ファングは金かな縛しばりにあったように立ちすくんだ。マントを着たその影かげはユニコーンに近づき、かたわらに身を屈かがめ、傷きず口ぐちからその血を飲みはじめたのだ。
于是,哈利和马尔福、牙牙一起朝禁林中心走去。他们走了将近半个小时,越来越深入森林内部,后来树木变得极为茂密,小路几乎走不通了。哈利觉得地上的血迹也越来越密了。一棵树根上溅了许多血,似乎那个可怜的动物曾在附近痛苦地扭动挣扎过。哈利透过一棵古老栎树纠结缠绕的树枝,可以看见前面有一片空地。
“看—— ”他低声说,举起胳膊拦住马尔福。
一个洁白的东西在地上闪闪发光。他们一点点地向它靠近。
没错,那正是独角兽,它已经死了。哈利从未见过这样美丽、这样凄惨的情景。它修长的腿保持着它摔倒时的姿势,很不自然地伸直着;它的鬃毛铺在漆黑的落叶上,自得像珍珠一样。
哈利刚朝它跨近一步,突然一阵簌簌滑动的声音使他停住了脚步,呆呆地站在原地。空地边缘的一丛灌木在抖动..接着,从阴影里闪出一个戴兜帽的身影,它在地上缓缓爬行,像一头渐渐逼近的野兽。哈利、马尔福和牙牙都呆若木鸡地站在那里。那个穿着斗篷的身影来到独角兽身边,低下头去,对准那尸体一侧的伤口,开始喝它的血。