ロンやハーマイオニーは、ハリーほど「石」を心配していないようだった。ハリーが森で見たあの光景を二人は見ていなかったし、額の傷きずが燃えるように痛むこともないためかもしれない。二人ともたしかにヴォルデモートを恐おそれてはいたが、ハリーのように夢でうなされることはなかった。その上、復習で忙いそがしくて、スネイプであれ誰であれ、何を企たくらんでいようが、気にしている余よ裕ゆうがなかった。
最後の試験は魔ま法ほう史しだった。一時間の試験で、「鍋なべが勝手に中身を掻かき混まぜる大おお鍋なべ」を発明した風ふう変がわりな老魔法使いたちについての答案を書き終えると、すべて終了だ。一週間後に試験の結果が発表されるまでは、すばらしい自由な時間が待っている。幽ゆう霊れいのビンズ先生が、羽根ペンを置いて答とう案あん羊よう皮ひ紙しを巻まきなさい、と言った時には、ハリーも他ほかの生徒たちと一いっ緒しょに思わず歓かん声せいをあげた。
「思ってたよりずーっとやさしかったわ。一六三七年の狼おおかみ人にん間げんの行動綱領こうりょうとか、熱ねっ血けつ漢かんエルフリックの反乱なんか勉強する必要なかったんだわ」
さんさんと陽ひの射さす校庭に、ワッと繰り出した生徒の群れに加わって、ハーマイオニーが言った。
罗恩和赫敏倒并不像哈利这样整日为魔法石担心,这也许是因为他们没有看见哈利在森林里遭遇的情景,也许是因为他们的前额上没有那道烧灼般疼痛的伤疤。伏地魔确实令他们害怕,但他只是一个抽象的概念,并没有来纠缠他们的梦境,而且他们整天忙着复习功课,也没有时间去操心斯内普或其他什么人可能会采取什么行动。
最后一门考的是魔法史。只要再坚持一个小时,回答出是哪几个古怪的老巫师发明了自动搅拌坩埚,他们就自由了,就可以轻轻松松地玩上整整一个星期,直到考试成绩公布。当宾斯教授的幽灵叫他们放下羽毛笔把答题的羊皮纸卷起来时,哈利忍不住和其他同学一道欢呼起来。
“比我原先以为的容易多了,”当他们随着人群一起来到外面阳光灿烂的场地上时,赫敏说道,“我其实不需要去记‘一六三七年的狼人行为准则’,以及小精灵叛乱的经过。”