ハーマイオニーが駆かけ寄り、ネビルをひっくり返した。ネビルの顎あごはぐっと結ばれ、話すこともできなかった。目だけが動いて、恐怖きょうふの色を浮かべ三人を見ていた。
「ネビルに何をしたんだい」とハリーが小声で尋たずねた。
「『全ぜん身しん金かな縛しばり』をかけたの。ネビル、ごめんなさい」ハーマイオニーは辛つらそうだ。
「ネビル、こうしなくちゃならなかったんだ。わけを話してる暇ひまがないんだ」とハリーが言った。
「あとできっとわかるよ。ネビル」とロンが言った。
三人はネビルをまたぎ、透とう明めいマントをかぶった。
動けなくなったネビルを床に転がしたまま出ていくのは、幸さい先さきがよいとは思えなかった。三人とも神しん経けいがピリピリしていたので、銅どう像ぞうの影かげを見るたびに、フィルチかと思ったり、遠くの風の音までが、ピーブズの襲おそいかかってくる音に聞こえたりした。
最初の階段の下まで来ると、ミセス・ノリスが階段の上を忍び歩きしているのが見えた。
「ねえ、蹴けっ飛ばしてやろうよ。一回だけ」とロンがハリーの耳みみ元もとで囁ささやいたが、ハリーは首を横に振ふった。気づかれないように慎重しんちょうに彼女を避さけて上がっていくと、ミセス・ノリスはランプのような目で三人の方を見たが、何もしなかった。
赫敏跑过去把他翻转过来。纳威的上下牙床锁在一起,说不出话来。只有他的眼珠在转动,惊恐地望着他们。“你把他怎么了?”哈利小声问道。“这是全身束缚咒。”赫敏难过地说,“哦,纳威,我真是太抱歉了。”“你以后会明白的,纳威。”罗恩说,然后他们从纳威身上跨过去,穿上了隐形衣。
可是,撇下纳威动弹不得地躺在地板上,他们总觉得这不是一个好兆头。在情绪高度紧张的情况下,阴影里的每一座雕塑都像是费尔奇的身影,而远处传来的每一丝风声,听上去都像是皮皮鬼在朝他们猛扑过来。
就在他们准备登上第一道楼梯时,突然看见洛丽丝夫人躲藏在楼梯顶层。
“哦,我们踢它一脚吧,就踢这一次。”罗恩在哈利耳边悄悄说,可是哈利摇了摇头。他们小心地绕过它,洛丽丝夫人用两只贼亮亮的眼睛朝他们望来,但是什么也没有看见。