四階に続く階段の下にたどり着くまで、あとは誰にも出会わなかった。ピーブズが四階への階段の途中とちゅうでヒョコヒョコ上下に揺ゆれながら、誰かをつまずかせようと絨毯じゅうたんをたるませていた。
「そこにいるのはだーれだ」
三人が階段を登っていくと、突とつ然ぜんピーブズが意い地じ悪わるそうな黒い目を細めた。
「見えなくたって、そこにいるのはわかってるんだ。だーれだ。幽ゆう霊れいっ子、亡ぼう霊れいっ子、それとも生徒のいたずらっ子か」
ピーブズは空中に飛び上がり、ぷかぷかしながら目を細めて三人の方を見た。
「見えないものが忍び歩きしてる。フィルチを呼ぉぼお。呼ばなくちゃ」
突然ハリーは閃ひらめいた。
「ピーブズ」ハリーは低い嗄しわがれ声を出した。
「血みどろ男爵だんしゃく様が、わけあって身を隠かくしているのがわからんか」
ピーブズは肝きもをつぶして空中から転落しそうになったが、あわや階段にぶつかる寸すん前ぜんに、やっとのことで空中に踏ふみとどまった。
「も、申し訳ありません。血みどろ閣かっ下か、男爵様」
ピーブズはとたんにへりくだった。
他们一路没有碰到一个人,顺利地来到通往四楼的楼梯口。只见皮皮鬼正蹦蹦跳跳地往楼上走,一边把楼梯上铺的地毯扯松,想害得别人摔倒。
“那边是谁?”他们踏上楼梯,迎面向他走去时,皮皮鬼突然眯起那双总喜欢恶作剧的黑眼睛说道,“我知道你就在那儿,虽然我看不见。你是食尸鬼,还是还魂鬼,还是学生小鬼头?”
他升到半空中停住,眯起眼朝他们这边望着。
“有个看不见的东西在这里鬼鬼祟祟地乱蹿,我应该去向费尔奇汇报。”哈利灵机一动,有了个主意。“皮皮鬼,”他用嘶哑的声音轻轻说,“血人巴罗不想被别人看见,自然是有他的道理的。”皮皮鬼大吃一惊,差点从空中摔下来。他及时稳住身子,在楼梯上方一英尺的地方盘旋着。
“对不起,血人大人,巴罗先生,爵爷,”他甜言蜜语地说,