ハーマイオニーは弾はじけるように立ち上がり、ジトッと湿しめった壁かべの方に行こうともがいた。ハーマイオニーが着地したとたん、植物のツルがヘビのように足首にからみついてきたのだ。知らないうちにハリーとロンの脚あしは長いツルで固く締しめつけられていた。
ハーマイオニーは植物が固く巻まきつく前だったのでなんとか振りほどき、ハリーとロンがツルと奮ふん闘とうするのを、引きつった顔で見ていた。振りほどこうとすればするほど、ツルはますますきつく、素早すばやく二人に巻きついた。
「動かないで」ハーマイオニーが叫んだ。
「私、知ってる……これ、『悪あく魔まの罠わな』だわ」
「あぁ。何て名前か知ってるなんて、大いに助かるよ」
ロンが首に巻きつこうとするツルから逃のがれようと、のけぞりながら唸うなった。
「黙だまってて どうやってやっつけるか思い出そうとしてるんだから」とハーマイオニーが言った。
「早くして もう息ができないよ」
ハリーは胸に巻きついたツルと格かく闘とうしながら喘あえいだ。
「『悪魔の罠』、『悪魔の罠』っと……スプラウト先生は何て言ったっけ 暗闇と湿しっ気けを好み……」
「だったら火をつけて」
ハリーは息いきも絶たえ絶だえだ。
她猛地跳起来,挣扎着朝一面潮湿的墙壁移动。她之所以这样挣扎,是因为她刚一落下,那植物就伸出蛇一般的卷须,缠绕住她的脚踝。而哈利和罗恩呢,他们不知不觉中已经被长长的藤蔓缠住了双腿。
赫敏在藤蔓还没来及把她牢牢抓住之前,总算挣脱了出去。此刻她惊恐地看着两个男孩拼命扯掉那些藤蔓,但是他们越是挣脱,藤蔓就缠得越快、越紧。
“别动了!”赫敏对他们喝道,“我知道这是什么了—— 这是魔鬼网!”
“哦,我真高兴,我们总算知道它叫什么名字了,这对我们大有帮助。”罗恩气呼呼地说,向后躲闪着,不让藤蔓缠住他的脖子。
“你给我闭嘴,我正在回想怎么把它杀死!”赫敏说。
“拜托你快点想,我透不过气来了!”哈利大喘着气说,拼命扯住那根要缠住他胸脯的藤蔓。
“魔鬼网,魔鬼网..斯普劳特教授是怎么说的?说它喜欢阴暗和潮湿—— ”
“那么就点火烧它!”哈利几乎要窒息了。