「まったくそのとおりだ。おまえの父親と彼はホグワーツの同どう窓そうだった。知らなかったか 互いに毛け嫌ぎらいしていた。だがおまえを殺そうなんて思わないさ」
「でも二、三日前、あなたが泣いているのを聞きました……スネイプが脅しているんだと思った」
クィレルの顔に初めて恐怖きょうふがよぎった。
「時には、ご主人様の命令に従うのが難むずかしいこともある……あの方かたは偉い大だいな魔法使いだし、私は弱い……」
「それじゃ、あの教室で、あなたは『あの人』と一いっ緒しょにいたんですか」
ハリーは息を呑のんだ。
「私の行くところ、どこにでもあの方かたがいらっしゃる」
クィレルが静かに言った。
「世界旅行をしている時、あの方に初めて出会った。当時私は愚おろかな若輩じゃくはいだったし、善悪についてばかげた考えしか持っていなかった。ヴォルデモート卿きょうは私がいかに誤あやまっているかを教えてくださった。善と悪が存在するのではなく、力と、力を求めるには弱すぎる者とが存在するだけなのだと……それ以い来らい、私はあの方の忠実ちゅうじつな下僕しもべになった。もちろんあの方を何度も失しつ望ぼうさせてしまったが。だから、あの方は私にとても厳きびしくしなければならなかった」
“天哪,他当然恨你。当年他和你父亲一起在霍格沃茨念书,这你不知道吧?他们俩互相仇恨,不共戴天。不过他可从来不希望你死掉。”
“可是几天前我听见你在哭—— 我以为斯内普在威胁你..”奇洛的脸上第一次闪过一丝恐惧的震颤。“有的时候,”他说,“我觉得很难遵从我主人的指令—— 他是个伟大的巫师,而我的力量这样微弱—— ” “难道你是说,当时和你一起在教室里的是他?”哈利吃惊地问。
“不论我走到哪里,他都跟我在一起,”奇洛平静地说,“我是在环游世界时遇到他的。我当时还是一个傻乎乎的小伙子,对善恶是非有着一套荒唐的想法。是伏地魔指出了我的错误。世界上没有什么善恶是非,只有权力,还有那些无法获取权势的无能之辈..从那以后,我就忠心耿耿地为他效劳,不过我也有许多次令他失望过。他对我一直非常严厉。”奇洛突然颤抖了一下。“他从不轻易原谅我的错误。当我没能把魔法石从古灵阁偷出来时,他非常不高兴。他惩罚了我..并决定从此更加密切地监视我.一”