「捕まえろ 捕まえろ」
ヴォルデモートがまたかん高く叫んだ。クィレルが跳とびかかり、ハリーの足をすくって引き倒し、ハリーの上にのしかかって両手をハリーの首にかけた……額の傷の痛みでハリーは目が眩くらんだが、それでも、クィレルが激はげしい苦痛で唸うなり声をあげるのが見えた。
「ご主人様、やつを押さえていられません……手が……私の手が」
クィレルは膝ひざでハリーを地面に押さえつけてはいたが、ハリーの首から手を離し、いぶかしげに自分の手のひらを見つめていた……ハリーの目に、真まっ赤かに焼けただれ、皮がベロリとむけた手が見えた。
「それなら殺せ、愚おろか者め、始し末まつしてしまえ」
ヴォルデモートが鋭するどく叫さけんだ。クィレルは手を上げて死の呪のろいをかけはじめた。ハリーはとっさに手を伸ばし、クィレルの顔をつかんだ。
「あああアアァ」
クィレルが転がるようにハリーから離はなれた。顔が焼けただれていた。ハリーにはわかった。クィレルはハリーの皮ひ膚ふに触ふれることはできないのだ。触れればひどい痛みに責めさいなまれる……クィレルにしがみつき、痛みのあまり呪いをかけることができないようにする――それしか道はない。
“抓住他!抓住他!”伏地魔又尖叫起来。奇洛向前一扑,把哈利撞翻在地,骑在他身上,用双手掐住哈利的脖子—— 哈利的伤疤又是一阵剧痛,他眼前发黑,但他还是看见奇洛在痛苦地嚎叫。
“主人,我抓不住他—— 我的手—— 我的手!”
奇洛虽然仍用膝盖把哈利压在地上,但他的手已经松开了哈利的脖子,此刻他正困惑地盯着自己的手掌—— 哈利可以看见它们像是被火烧伤了似的,红得发亮。
“那就把他干掉,傻瓜,快点行动!”伏地魔用刺耳的声音说。
奇洛举起手,准备念一个死咒,可是哈利出于本能,猛地抬手抓向奇洛的脸——“啊!啊!啊—— !”
奇洛从哈利身上滚了下去,他的脸上也冒起了水泡。这时哈利突然明白了:只要一碰到奇洛裸露在外的皮肤,他就会感到剧痛难忍—— 哈利要逃生,惟一的希望就是死死抓住奇洛,让奇洛痛得无法对自己念咒。