ハリーは黙だまって横たわっていた。ダンブルドアは鼻歌を歌いながら天井てんじょうの方を向いてほほえんだ。
「先生、ずーっと考えていたことなんですが……先生、『石』がなくなってしまっても、ヴォル……あの、『例のあの人』が……」
「ハリー、ヴォルデモートと呼びなさい。ものには必ず適切な名前を使いなさい。名前を恐れていると、そのもの自身に対する恐れも大きくなる」
「はい、先生。ヴォルデモートは他ほかの手しゅ段だんでまた戻ってくるんじゃありませんか。つまりいなくなってしまったわけではないですよね」
「ハリー。いなくなったわけではない。どこかに行ってしまっただけじゃ。誰か乗り移る体を探していることじゃろう。本当に生きているわけではないから、殺すこともできん。クィレルを死なせてしまった。自分の家け来らいを、敵と同じように情け容よう赦しゃなく扱う。それはさておきハリー、おまえがやったことはヴォルデモートが再び権力を手にするのを遅らせただけかもしれん。そして次に誰かがまた、一いっ見けん勝ち目のない戦いをしなくてはならないのかもしれん。しかし、そうやって彼の狙ねらいが何度も何度もくじかれ、遅れれば……そう、彼は二度と権力を取り戻すことができなくなるかもしれん」
哈利躺在那里,一时间不知道说什么好。邓布利多愉快地哼着小曲,笑眯眯地看着天花板。
‘先生,”哈利说,“我一直在想..先生—— 尽管魔法石不在了,伏地..我是说,神秘人—— ”
“就叫他伏地魔,哈利。对事物永远使用正确的称呼。对一个名称的恐惧,会强化对这个事物本身的恐惧。”
“是,先生。是这样,伏地魔还会企图用别的办法东山再起的,是吗?我的意‘思是,他并没有消失,对吗?”
“对,哈利,他没有消失。他仍然躲在什么地方,也许正在物色一个愿意让他分享的躯体..他不算是真正地活着,所以也就不可能被杀死。他当时只顾自己溜走,完全不顾奇洛的死活;他对敌人心狠手辣,对自己的追随者也一样冷酷无情。不过,哈利,你也许只是耽搁了他,使他不能马上恢复力量,将来还需要另外一个人做好充分准备,和他决一死战—— 但如果他一而再、再而三地被耽搁,他也许就再也无法恢复力量了。”