「便利なものじゃ。君の父上がホグワーツに在ざい学がく中ちゅうは、もっぱらこれを使って台所に忍び込こみ、食べ物を失しっ敬けいしたものじゃ」
「そのほかにもお聞きしたいことが……」
「どんどん聞くがよい」
「クィレルが言うには、スネイプが」
「ハリー、スネイプ先生じゃろう」
「はい。その人です……クィレルが言ったんですが、彼が僕のことを憎むのは、僕の父を憎んでいたからだと。それは本当ですか」
「そうじゃな、お互いに嫌っておった。君とミスター・マルフォイのようなものだ。そして、君の父上が行ったあることをスネイプは決して許せなかった」
「なんですか」
「スネイプの命を救ったんじゃよ」
「なんですって」
「さよう……」ダンブルドアは夢見るように話した。
「人の心とはおかしなものよ。のう スネイプ先生は君の父上に借りがあるのが我が慢まんならなかった……この一年間、スネイプは君を守るために全力を尽つくした。これで父上と五ご分ぶ五ご分ぶになると考えたのじゃ。そうすれば、心安らかに再び君の父上の思い出を憎むことができる、とな……」
“很有用的东西..当年,你父亲在这里上学的时候,主要是靠它溜进厨房偷东西吃。”
“还有另外一件事..”
“尽管问吧。”
“奇洛说斯内普他—— ”
“是斯内普教授,哈利。”
“是的,是他—— 奇洛说,斯内普教授恨我是因为他当年恨我父亲。这是真的吗?”“是这样,他们确实互相看着不顺眼。很有点像你和马尔福先生。后来,你父亲做了一件斯内普永远无法原谅他的事。”
“什么事?”
“他救了斯内普的命。”
“什么?”
“是的..”邓布利多幽幽地说,“人的思想确实非常奇妙,是吗?斯内普教授无法忍受这样欠着你父亲的人情..我相信,他这一年之所以想方设法地保护你,是因为他觉得这样就能使他和你父亲扯平,谁也不欠谁的。然后他就可以心安理得地重温对你父亲的仇恨..”