事実が、とっぴな噂話うわさばなしよりもっと不ふ思し議ぎでドキドキするなんて、めったにない。しかし、この事実こそまさにそれだった。ハリーは二人に一いち部ぶ始終しじゅうを話して聞かせた。クィレル、鏡、賢けん者じゃの石、そしてヴォルデモート。ロンとハーマイオニーは聞き上手じょうずだった。ここぞという時に、ハッと息を呑のみ、クィレルのターバンの下に何があったかを話した時は、ハーマイオニーが大きな悲ひ鳴めいをあげた。
「それじゃ『石』はなくなってしまったの フラメルは……死んじゃうの」
最後にロンが尋たずねた。
「僕もそう言ったんだ。でも、ダンブルドア先生は……ええと、なんて言ったっけかな……『整理された心を持つ者にとっては、死は次の大いなる冒ぼう険けんにすぎない』と」
「だからいつも言ってるだろう。ダンブルドアは狂ってるって」
と、ロンは自分の尊そん敬けいするヒーローの調子っぱずれぶりにひどく感心したようだった。
「それで君たち二人の方はどうしたんだい」ハリーが聞いた。
真实的故事比没有根据的谣传更加离奇和惊心动魄,这种情况是非常罕见的,而现在就是这样。哈利把一切原原本本地讲给他们听:奇洛、魔镜、魔法石和伏地魔。罗恩和赫敏听得非常专心,每到惊险的地方,他们就紧张地倒抽冷气,当哈利讲到奇洛的缠头巾下面的那副面孔时,赫敏失声尖叫起来。
“这么说,魔法石没有了?”最后罗恩问道,“勒梅快要死了?”“我也是这么说的,可是邓布利多认为—— 他说什么来着?‘对于头脑十分清醒的人来说,死亡不过是另一场伟大的冒险’。”“我早就说过他有点神经兮兮的。”罗恩说。他心目中的英雄变得这样不可理喻,他感到非常震惊。
“后来你们俩的情况怎么样?”哈利说。