部屋中が水を打ったようにシーンとなった。
「……その完かん璧ぺきな精せい神しん力りょくと、並はずれた勇気を称え、グリフィンドールに六〇点を与える」
耳をつんざく大だい騒そう音おんだった。声が嗄かすれるほど叫さけびながら足し算ができた人がいたなら、グリフィンドールが四七二点になったことがわかったろう……スリザリンと全く同点だ。寮杯りょうはいは引き分けだ……ダンブルドアがハリーにもう一点多く与えてくれたらよかったのに。
ダンブルドアが手を上げた。広間の中が少しずつ静かになった。
「勇気にもいろいろある」
ダンブルドアはほほえんだ。
「敵に立ち向かっていくのにも大いなる勇気がいる。しかし、味み方かたの友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ。そこで、わしはネビル・ロングボトム君に一〇点を与えたい」
大おお広ひろ間まの外に誰かいたら爆ばく発はつが起こった、と思ったかもしれない。それほど大きな歓声がグリフィンドールのテーブルから湧わき上がった。ハリー、ロン、ハーマイオニーは立ち上がって叫さけび、歓声をあげた。ネビルは驚おどろいて青白くなったが、みんなに抱きつかれ、人に埋もれて姿が見えなくなった。ネビルは、これまでグリフィンドールのために一点も稼かせいだことはなかった。ハリーは歓声をあげながらロンの脇わき腹ばらをつついてマルフォイを指さした。マルフォイは、「金かな縛しばりの術じゅつ」をかけられたよりももっと、驚き、恐れおののいた顔をしていた。
礼堂里顿时变得格外寂静。“..他表现出了大无畏的胆量和过人的勇气,为此,我还要奖励格兰芬多学院六十分。”
喧闹声简直震耳欲聋。那些一边把嗓子喊得嘶哑,一边还能在心里计算分数的同学们知道,格兰芬多现在是四百七十二分—— 和斯莱特林的分数完全一样。他们已经直逼学院杯冠军—— 如果邓布利多多奖给哈利一分就好了。
邓布利多举起一只手。礼堂里渐渐又安静下来。
“勇气有许多种类,”邓布利多微笑着,“对付敌人我们需要超人的胆量,而要在朋友面前坚持自己的立场,同样也需要很大的勇气。因此,我要奖励纳威隆巴顿先生十分。”
如果有人此刻站在礼堂外面,可能会以为这里发生了爆炸,格兰芬多餐桌上的欢呼声一浪高过一浪。哈利、罗恩和赫敏站起来高声喝彩,只见纳威惊讶得脸色煞白,一下子就被挤上来拥抱他的人群淹没了。他从来没有给格兰芬多赢过一分啊!哈利一边欢呼,一边用胳膊肘捅了捅罗恩,然后指指马尔福。看马尔福的样子,即使他刚刚被人施了全身束缚咒,也不会显得比现在更吃惊、更恐慌了。