日本語の文中ではかならずしも具体的な語として現れていなくても、中国語では副詞“就”を用いることがある。
1 「すぐ」「もう」などのニュアンスがある場合。この意味を表す“就”は、ほかの具体的な語句“一会儿”“很快”“马上”“赶快”“连忙”などの副詞とともに使われることも多い。
例:少したてば(すぐ)よくなります。/过一会儿就好了。
1時間もすれば(もう)夜があける。/再过一个小时天就亮了。
今(すぐ)あきらめるのは時期尚早である。/现在就死心还为时过早。
調査班は明日には(もう)出発する。/调查组明天就出发。
彼は5歳のときには(もう)ピアノが弾けた。/他五岁时就会弹钢琴。
彼は家に帰ると(すぐ)おふろに入る。/他一回到家就洗澡。
2 また、前文をうけて、「それなら」とスムーズに接続するときも“就”を欠かせない。
例:それを聞いて安心した。/听了那消息以后我就放心了。
この薬をのめばよくなります。/吃了这药病就会好的。
3 「まさに、ほかでもなく」という肯定の気持ちを表したいとき。
例:「どの人が趙くんですか」「顔の丸い人が趙くんです」。/“谁是小赵”“圆脸的就是小赵。”
「すみません、王さんはいらっしゃいますか」「私ですが、どちらさまですか」。/“请问,王先生在吗”“我就是、您哪位”。
きみの言うとおりだ!そうしよう。/你说的对!就这么办吧。
買わない、買わない、絶対買わない。/不买不买我就不买。
人がどう言おうと気にしない、ぼくはこの料理が好きだ。/不管别人说什么我都不在乎我就喜欢吃这个菜。