<敬語と平等>
敬語は、文字どおりだったら、人を敬う言葉ということになる。確かにそのとおりなのだが、われわれは日常、それほど人を敬って過ごしてはいない。いや、われわれはむしろ、人はお互いに平等だという考え方が強い。小、中学校でも、この平等という点に主眼を置いて教えているはずだが、この世に生きるわれわれがみな平等だとは言えないだろう。会社の社長は地位も高く、金持ちで、それに自分よりだいぶ年上だ。
父母は自分を育ててくれた人で、親子という強いきずなで結ばれ、もちろん年上だ。学校の先輩にも頭が上がらない。社長と社員、親と子、先輩と後輩、これらの関係は平等とは言えないようだ。たとえ自分のほうが地位が上だとしても、やはり尊敬すべき人がいるだろう。
問:
1、( )敬語は人を尊敬する言葉である。
2、( )日常生活では、わたしたちは毎日、人を尊敬しなければならない。
3、( )人はお互いに平等であるはずだが、実際には平等ではない。
4、( )社長は社員より地位が高い。
5、( )父母は尊敬すべき人である。
6、( )学校の先輩は自分より頭がいい。
7、( )自分の地位が上になると、他人を尊敬しなくてもよい。
答案1○ 2○ 3○ 4○ 5○ 6× 7×