「しかし」「でも」「だけど」は、反感を抱かれる話し方。 | 知的な話し方をする30の方法
相手の話を遮り、自分の話ばかりを押し進めようとする人がいます。
あなたにも、心当たり、ありませんか。
「しかし」「でも」「だけど」から始まる否定語を使っていませんか。
ちょっと例を挙げてみましょう。
「こうした計画について考えています」
「しかし、お金がかかると思います」
「私、家でペットを飼おうと思うんだけどどう思う?」
「でも、世話は大変だと思うから、やめたほうがいいよ」
「フルーツは体にいいんだよ」
「だけど、フルーツってカロリーがあるでしょ」
「しかし」「でも」「だけど」の後に続く言葉は、必ず否定的な言葉です。
否定語を使う話し方は、反感を抱かれる話し方です。
相手の話を遮り、自分の話だけを押し進めようとする強引な話し方です。
「しかし」「でも」「だけど」と、なんでもかんでも相手の話を否定する人は、よい印象を持たれません。
「この人にいっても理解されない」「分かってくれない」ということになり、いずれ誰からも話しかけられなくなります。
こんな人が、人間関係から孤立して、一人きりになってしまうのです。
「しかし」「でも」「だけど」を、使ってはいけないわけではありません。
コミュニケーションの中では、相手に賛同できないこともあるでしょう。
では、否定をしたいときは、どうすればいいのか。
一度受け止める話し方をすればいいのです。
はじめからすべてを否定するのではなく、相手の考えを尊重して受け止めてから、自分の話をすれば印象はよくなります。
「たしかにそういうこともあるかもしれないね。でも~」
「それはそうだね。だけど~」
「その考えも一理あるけど~」
「あなたの気持ちも分かるけど~」
このように一度相手の考えを受け止めてから話し始めると、否定語を使っても柔らかい印象に変わります。
いきなり「しかし」「でも」「だけど」と返されると、強く否定された印象を持ってしまいます。
「そうだね」と一度受け止めてから始まる話し方のほうが、まだ印象はよくなります。
一度考えを受け止めて、理解した上で答えてくれているということが分かるからです。
言葉1つとはいえ、正しい使い方があるのです。