要約をして、話がようやくまとまる。 | 知的な話し方をする30の方法
私の職場には、町田さんという話の要約の達人がいます。
町田さんは、会議の最後で必ず「では、今日話したことをまとめます」と言って、会議を締めくくります。
特に話し合いは、長ければ長いほど忘れやすくなり、印象にも残りません。
たまるのは、疲ればかり。
疲れがたまると、さらに話が耳に入らなくなります。
話し合いが長いほど、理解しにくくなります。
そんなとき、町田さんは最後にまとめとして「では今日話し合ったことをまとめます」と言って、きちんと整理して話をするのです。
「今日はこういうことを話し合いました。こんなことが決まりましたよ」と最後に話をまとめてくれる人がいると、賢く映ります。
まとめ役がいると、助かります。
「今こういうことを話し合って、これが決まったんだな」と再認識することができ、大勢の人の認識を1つにする効果も持ちます。
要約は、かなりの集中力がないとできません。
中途半端に聞いていたり、理解が乏しかったりすると、うまくまとめられません。
長い話の中から大切なことだけを抜き出して、まとめることができる人は知的な人でなければできませんし、知的な印象も受けます。
きちんと話を聞いて、理解しなければ、要約はできないことなのです。
要約ができる人は、きちんと話を聞いて、理解しているということです。
あなたが話をして、しっかりそれが理解できたかどうかを確かめるときには、要約してみましょう。
友人の話を要約できますか。
自分の言いたいことを、一言でまとめられますか。
会議で話し合った内容を要約できますか。
きちんと要約できるということは、しっかり話を聞いて、理解できたということです。
要約ができないということは、話を中途半端にしか聞いていない証拠なのです。