「ええと」「あのー」を使わない。 | 知的な話し方をする30の方法
話をしようとする冒頭で「ええと」「あのー」という言葉にならない言葉から入る人がいます。
考える時間を設けるための、都合のよい言葉です。
「どういえばいいのかすぐ出てこない。だからとはいえ何も言わないのは気まずい沈黙になるし」
というときに、話のつなぎに「ええと」「あのー」と言い、時間をつぶします。
しかし、口癖にするくらいなら、やめたほうがよい言葉です。
聞く人から見れば「話す内容がまとまっていないのかな」「話に自信がないのかな」と心配になってくるからです。
聞くからに、自信がないようです。
私は以前、アパートの契約のときに仲介屋さんが「ええと」「あのー」という言葉を多用するので、不安になったことがあります。
「この人に契約の話を任せて大丈夫かな」「なんだかうっかりミスをしそうな人だな」と不安になってしまいました。
途中で契約を取りやめようかと思ったくらいです。
口にしている人には、当たり前のように口癖になっているようでした。
とりわけ気に留めていないようです。
しかし、聞く人には、不安になります。
「ええと」「あのー」を多用していると、信頼関係が失われ、相手を不安にさせます。
仲良くなったり安心させたりすることはありません。
口癖になっている人には、やめることは難しいと思いますが、なくても問題ない言葉ですからやめたほうがいいのです。
あるより、ないほうが、円滑なコミュニケーションができます。