透き通るような早春の日差しに包まれて、めでたく卒業の日を迎えられた生徒の皆さん、おめでとうございます。
小学校、中学校の卒業式とくらべて、今日の皆さんはどのような思いを胸にしておられるでしょうか。なにより大きな違いは、今後皆さんを待ち受けている世界がとても多様だということではないでしょうか。
就職する人、家業を継ぐ人、大学や短大に進む人、専門技術を学ぶ人、それぞれが未知の世界に向かって、希望をふくらませていることと思います。
そんな皆さんへ、私からのお願いは、自分の人生は自分で染め上げていっていただきたいということです。「あの人がこう言ったから、こうする」とか「皆と同じにする」というのではなく、人生の節目、節目を皆さん自身の意志で決断していただきたいのです。決断には責任が生まれます。しかし責任を担ってこそ、自分の人生だと言えるのではないでしょうか。
皆さんの前途が洋々であることを祈っております。