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奇妙な音楽家

时间: 2018-04-06    进入日语论坛
核心提示:昔、不思議な音楽家がいました。この音楽家が、まったく一人で森を通っていろいろなことを考えていましたが、何も考えることが残
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昔、不思議な音楽家がいました。この音楽家が、まったく一人で森を通っていろいろなことを考えていましたが、何も考えることが残ってなくなった時、(この森では時間の経つのがいやに遅いなあ。いい連れを見つけよう。)と思いました。それから、背中からバイオリンをとり、ひくと、音が木々の間にこだましました。まもなく一匹の狼が茂みから駆けてきました。「ああ、狼が来るよ。狼は欲しくないな。」と音楽家は言いましたが、狼は近づいて来て、「ああ、音楽家さん、なんてきれいにひくんでしょう。私もそれを習いたいです。」と言いました。「すぐに習えるよ。」音楽家は言いました。「私がいいつける何でもやりさえすればいいんだ。」「まあ、音楽家さん、生徒が先生に従うように、私はあなたに従います。」と狼は言いました。音楽家は狼についてくるように言いました。しばらく道を進んだ時、中にうろがあり真ん中が割れている古い樫の木のところに来ました。「見ろよ、バイオリンを習うなら、前足をこの割れ目に入れろ。」と音楽家は言いました。狼は従いました。しかし、音楽家は素早く石を拾い、ひとうちであっというまに二本の前足をくさびのように押し込んだので、狼は囚われてそこにいるしかなくなりました。「私が戻るまでそこで待ってろ。」と音楽家は言って、道を進みました。
 
しばらくして、音楽家は、「この森では時間の経つのがいやに遅いなあ。別の連れをこっちへ呼ぼう。」と独り言を言って、バイオリンをとり、また森の中でひきました。まもなく狐が木の間から忍び足でやってきました。「ああ、狐が来るよ。狐は欲しくないな。」と音楽家は言いました。
 
狐は近づいて来て、「ああ、音楽家さん、なんてきれいにひくんでしょう。私もそれを習いたいです。」と言いました。「すぐに習えるよ。」音楽家は言いました。「私がいいつける何でもやりさえすればいいんだ。」「まあ、音楽家さん、生徒が先生に従うように、私はあなたに従います。」と狐は言いました。「ついてこい」と音楽家は言いました。しばらく道を進むと、両側にやぶが高く伸びている小道に来ました。そこで音楽家は立ち止まり、一方の側から若いはしばみの木のやぶを地面まで曲げ、その木の端に足をのせました。それから反対側からも若い木を折り曲げて、「さあ、狐くん、何か習う気なら、左の前足を出してごらん。」と音楽家は言いました。狐が従うと、音楽家は足を左の枝に縛り、「狐くん、今度は右足をこっちにのばしてごらん。」と言いました。そしてその足を右の枝に結びました。結び目がしっかりしているか調べた後、音楽家は放しました。それで枝はまた上に跳ね上がって、狐をぐいと上にひきあげました。それで狐は空中でもがいてぶらさがりました。「また戻ってくるまでそこで待ってろ。」と音楽家は言って、道をずんずん行きました。
 
また音楽家は「この森では時間の経つのがいやに遅いなあ。別の連れをこっちへ呼ぼう。」と独り言を言って、バイオリンをとり、音が森中にこだましました。するとうさぎがぴょんぴょん跳ねてやってきました。「ああ、うさぎが来るよ。うさぎは欲しくないな。」と音楽家は言いました。うさぎは、「ああ、音楽家さん、なんてきれいにひくんでしょう。私もそれを習いたいです。」と言いました。「すぐに習えるよ。」音楽家は言いました。「私がいいつける何でもやりさえすればいいんだ。」「まあ、音楽家さん、生徒が先生に従うように、私はあなたに従います。」と狐は言いました。しばらく一緒に道を進むと、森の開けたところにきました。そこにはヤマナラシの木が立っていました。音楽家はうさぎの首に長い紐を結び、もう一方の端をその木に結びました。「さあ、速く、うさぎくん、木のまわりを20回走るんだ。」と音楽家は叫び、うさぎは従いました。20回回ってしまったとき、木の幹に20回紐を巻き、うさぎはからめとられ、引っ張ろうがなんだろうが、ただ紐が柔らかい首にくいこむだけでした。「もどるまでそこで待ってろ。」と音楽家は言って、ずんずん行ってしまいました。
 
その間、狼は石を押しに押し、かんだりして、長い時間をかけてやっと足を自由にでき、割れ目から抜きました。怒りに燃え、ずたずたに引き裂いてやるぞと、音楽家のあとを急いで追いかけました。狐は狼が走っているのを見て、悲しそうになきながら、「狼あにい、こっちへきて助けてくれよ、音楽家がおれをだましたよ。」と力の限り叫びました。狼は小さな木を引きおろし、綱を二つにかみ切り、狐を自由にしました。それで狐も音楽家に仕返ししようと一緒に行きました。二匹は縛られているうさぎをみつけ、これも救い、それから三匹一緒に敵を探しました。
 
音楽家は道を進んでいるとき、もう一度バイオリンを弾きました。今度は前より運がよく、音は貧しい木こりの耳に届きました。木こりは、否応なく、すぐに仕事を止め、手斧を脇に抱えて音楽を聴きにやってきました。「とうとうちゃんとした仲間がきたよ。」と音楽家は言いました。「人間を求めていたんだからな。けものではなくてね。」それで音楽家はひき始め、とても美しく楽しい音だったので、貧しい男は魔法にかけられたようにそこに立って、心が喜びで踊り上がっていました。こうして立っていたら、狼と狐とうさぎが近づいてきて、貧しい男はけものたちが悪さをしようとしているのがよくわかりました。それで、音楽家に触ろうとするやつに、気をつけろ、そいつはおれを相手にしなければならないぞ、というかのように、きらきらする斧をもちあげ音楽家の前に立ちました。するとけものたちはおそれをなして、森へ走って戻りました。ところが、音楽家は恩返しのため男にもう一曲ひき、それから去っていきました。
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