あるとき、男は名付け親を訪ね、水で成功したことを話そうと思いました。しかし、家に入ると、中で変なことが起こっていました。階段の1段目でほうきとちりとりがけんかしていて、お互いを激しく殴っていました。男は「名付け親はどこにいるかね?」と二人に尋ねると、ほうきが「階段の1段上」と答えました。男が2段目にくると、死んだ指が山盛りになってありました。3段目には、死んだ頭が山となっていて、男にもっと上の段だと教えました。4段目には、火にかかっている魚たちがいて鍋の中でジュージューと自分を焼いていました。魚たちももう1段上だと言いました。5段目を上った時、部屋の入口に着き、鍵穴から覗くと一対の長い角を持っている名付け親が見えました。
ドアを開け、入っていくと、名付け親は大急ぎで、ベッドに入り、布団をかぶってしまいました。それから男は「名付け親のだんな、なんとも変な家にお住まいですね。階段の1段目にくるとちりとりとほうきが喧嘩してひどくお互いをぶっていましたよ。」と言いました。「おまえはなんという間抜けだ。それは男の子と女中がお互いに話していたんだ。」「だけど、2段目では死んだ指が落ちていましたよ。」「なんて馬鹿だ、そりゃ、フタナミソウの根だよ。」「3段目には死んだ人の頭が山になっていましたよ。」「愚か者め、それはキャベツだよ。」「4段目には、鍋に入った魚を見ましたが、シューシュー言って自分を焼いていました。」男がそう言ったとき魚たちがやってきて、自分を皿に載せました。「それで5段目に来て、ドアの鍵穴から覗いたら、そこに、旦那、あなたがいたんですよ。長い長い角が生えていました。」「いやあ、それは本当じゃないよ。」男はびっくりして、跳び出しました。もしそうしなかったら、名付け親が何をしたかわかりません。