しかし、母親は泣きやまず、子供はある夜、ひつぎの中におさめられたとき着ていた小さな白い経帷子を着て、頭の周りに花の輪をつけて、やって来て、母親のベッドのそばに立ち、「ああ、おかあさん、お願いだから泣くのを止めて。そうしないと僕はお棺の中で眠れないんだよ。たっておかあさんの涙が落ちるから僕の経帷子が乾くことがないんだもの。」と言いました。母親はそれを聞いて心配になり、もう泣きませんでした。
次の夜、子供が手に小さな明かりを握ってまた来て、「ほら、おかあさん、僕の経帷子はだいぶ乾いたよ。だからお墓で眠れるよ。」と言いました。それで母親は悲しみを神様にお預けして、静かにじっとこらえました。それで子供はもう来なくなり、土の下の小さなベッドで眠りました。