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第15章 クィディッチ優勝戦ファイナル(12)

时间: 2023-03-31    进入日语论坛
核心提示:数秒経たって、やっと、ハリーは試合がまだ始まっていないこと、自分が安全にベッドに寝ていること、スリザリン・チームがドラゴ
(单词翻译:双击或拖选)

数秒経たって、やっと、ハリーは試合がまだ始まっていないこと、自分が安全にベッドに寝ていること、スリザリン・チームがドラゴンに乗ってプレイするなど、絶ぜっ対たい許されるはずがないことなどに気づいた。とても喉のどが渇かわいていた。ハリーはできるだけそっと四よん本ほん柱ばしらのベッドを抜け出し、窓の下に置いてある銀の水差みずさしから水を飲もうと窓辺まどべに近よった。

校庭はしんと静まり返っていた。「禁きんじられた森」の木々の梢こずえはそよともせず、「暴あばれ柳やなぎ」は何食わぬ様子で、じっと動かない。どうやら、試合の天てん候こうは完かん璧ぺきのようだ。

ハリーはコップを置き、ベッドに戻ろうとした。その時、何かが目を引いた。銀色の芝生しばふを動物らしいものが一匹うろついている。

ハリーは全速力でベッドに戻もどり、メガネを引っつかんで掛かけ、急いで窓まど際ぎわに戻った。死グ神リ犬ムであるはずがない。――いまはだめだ――試合の直前だというのに――。

ハリーはもう一度校庭をじっと見た。一分ほど必死ひっしで見回し、その姿を見つけた。今度は「森」の際きわに沿って歩いている……。死神犬とはまったく違う。……猫だ……瓶びん洗あらいブラシのような尻尾しっぽを確認して、ハリーはほっと窓まど縁べりを握にぎりしめた。ただのクルックシャンクスだ……。

いや、本当にただのクルックシャンクスだったろうか? ハリーは窓ガラスに鼻をぴったり押しつけ、目を凝こらした。クルックシャンクスが立ち止まったように見えた。何か、木々の影かげの中で動いているものが他にいる。ハリーにはたしかにそれが見えた。

次の瞬しゅん間かん、それが姿を現した。もじゃもじゃの毛の巨きょ大だいな黒い犬だ。それは音もなく芝生しばふを横切り、クルックシャンクスがその脇わきをトコトコ歩いている。ハリーは目を見み張はった。いったいどういうことなんだろう? クルックシャンクスにもあの犬が見えるなら、あの犬がハリーの死の予よ兆ちょうだといえるのだろうか?

「ロン!」ハリーは声を殺して呼んだ。「ロン! 起きて!」

「ウーン?」

「君にも何か見えるかどうか、見てほしいんだ!」

「まだ真っ暗だよ、ハリー」ロンがどんよりとつぶやいた。「何を言ってるんだい?」

「こっちに来て――」

ハリーは急いで振り返り、窓の外を見た。

クルックシャンクスも犬も消え去っていた。ハリーは窓まど枠わくによじ登って、真下の城しろ影かげの中を覗のぞき込こんだが、そこにもいなかった。いったいどこに行ったのだろう?

大きないびきが聞こえた。ロンはまた寝ね入いったらしい。


  过了几秒钟,哈利才想起比赛还没有举行,自己安安稳稳地躺在床上。人们肯定不会让斯莱特林队骑着龙参加比赛。他感到很渴。他尽量悄悄地下了床,从窗下的银罐子里给自己倒了些水。 
  操场上寂然无人。没有一丝风吹动禁林的树梢;打人柳一动不动,一副天真无辜的榉子。看上去比赛的条件好像是尽善尽美的。 
  哈利放下水杯,正要回到床上去,这时什么东西吸引了他的目光:有一个动物在银色的草坪上徘徊。 
  哈利冲到床头柜边上,抓起眼镜戴上,再奔回窗前。不可能是不祥..别在现在..别正好在比赛以前..他又向窗外操场上看去,狂乱地搜索了一分钟以后,找到了。现在它正在禁林边缘潜行..根本不是那不祥..是只猫..哈利抓住窗台松了口气,他认出了那瓶刷似的尾巴,那只不过是克鲁克山..难道只是克鲁克山吗?哈利眯着眼看,鼻子紧贴在窗玻璃上。克鲁克山好像停下来了。哈利肯定他看到树影里还有别的东西。一会儿,它出现了:一条巨大粗野的黑狗,偷偷地在草坪上穿行,克鲁克山在它旁边小步快走。哈利瞪大了眼睛。这是什么意思?如果克鲁克山也能够看见那条狗,那它怎么就是哈利死亡的预兆呢?
“罗恩!”哈利低声叫道,“罗恩!醒醒!” 
  “唔?” 
  “帮帮忙,来告诉我你是不是看见了什么东西!” 
  “外面那么黑,哈利,”罗恩含糊地咕哝道,“你在于什么?” 
  “到这里来—— ” 
  哈利急忙回头向窗外看去。 
  克鲁克山和狗都不见了。哈利爬到窗台上一直看到城堡的阴影里,但是它们不在那里。它们哪里去了?响亮的鼾声告诉哈利:罗恩又睡着了。 
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