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第26章 洞窟 The Cave(12)

时间: 2023-07-21    进入日语论坛
核心提示:「先生」ハリーは理性的に聞こえるように努力した。「先生、相手はヴォルデモートなのですよ――」「言葉が足りなかったようじゃ
(单词翻译:双击或拖选)

「先生」

ハリーは理性的に聞こえるように努力した。

「先生、相手はヴォルデモートなのですよ――」

「言葉が足りなかったようじゃ、ハリー。こう言うべきじゃった。ヴォルデモートは、この島にたどり着くほどの者を、すぐさま殺したいとは思わぬじゃろう」

ダンブルドアが言い直した。

「ヴォルデモートは、その者が、いかにしてここまで防ぼう衛えい線せんを突破とっぱしおおせたかがわかるまでは、生かしておきたいじゃろうし、もっとも重要なことじゃが、その者がなぜ、かくも熱心に水すい盆ぼんを空からにしたがっているかを知りたいことじゃろう。忘れてならぬのは、ヴォルデモート卿きょうが、分ぶん霊れい箱ばこのことは自分しか知らぬと信じておることじゃ」

ハリーはまた何か言おうとしたが、こんどはダンブルドアが静かにするようにと手で制せいし、明らかに考えをめぐらしている様子で、少し顔をしかめながらエメラルドの液体を見た。

「間違いない」

ダンブルドアがやっと口をきいた。

「この薬は、わしが分霊箱を奪うばうのを阻そ止しする働きをするに違いない。わしを麻ま痺ひさせるか、なぜここにいるかを忘れさせるか、気を逸そらさざるをえないほどの苦しみを与あたえるか、もしくはそのほかのやり方で、わしの能力を奪うじゃろう。そうである以上、ハリー、きみの役目は、わしに飲み続けさせることじゃ。わしの口が抗あらがい、きみが無理に薬を流し込まなければならなくなってもじゃ。わかったかな?」

水盆を挟はさんで、二人は見つめ合った。不ふ可か思し議ぎな緑の光を受けて、二人の顔は蒼あお白じろかった。ハリーは無言だった。一いっ緒しょに連れてこられたのは、このためだったのだろうか――ダンブルドアに耐え難がたい苦痛を与えるかもしれない薬を、無理やり飲ませるためだったのだろうか?

「憶おぼえておるじゃろうな」ダンブルドアが言った。

「きみを一緒に連れてくる条件を」

ハリーはダンブルドアの目を見つめながら、躊ちゅう躇ちょした。ダンブルドアの青い目が水盆の光を映うつして緑色になっていた。

「でも、もし――?」

「誓ちかったはずじゃな? わしの命令には従うと」

「はい、でも――」

「警告けいこくしたはずじゃな? 危険が伴うかもしれぬと」

「はい」ハリーが言った。「でも――」

「さあ、それなら」

ダンブルドアはそう言うと、再び袖そでをたくし上げ、空からのゴブレットを掲かかげた。

「わしの命令じゃ」


    “先生,”哈利说,努力使自己的声音听上去显得通情达理,“先生,我们面对的是伏地魔——”
 
    “对不起,哈利。我应该这么说:他不会愿意立即害死来到这座小岛上的人。”邓布利多自己纠正道,“他会让他们再活一段时间,弄清他们怎么能够穿越他的那些防御机关,最重要的是,弄清他们为什么如此渴望清空石盆。你别忘了,伏地魔相信只有他一个人知道他的魂器。”
 
    哈利还想说话,但邓布利多举起一只手让他别出声。邓布利多对着翠绿色的液体微微皱起眉头,显然在费力地思索着什么。
 
    “毫无疑问,”他最后说道,“这种药剂肯定会阻止我获取魂器。它大概会使我瘫痪,使我忘记我到这里来的目的,使我感到极度痛苦,无法集中意念,或者以其他方式使我丧失能力。如果出现这种情况,哈利,就需要你来确保我不停地喝下去,即使你必须把药水灌进我紧闭的嘴巴里。明白吗?”
 
    他们的目光在石盆上方相遇了。两张惨白的脸都被那种古怪的、绿莹莹的光映照着。难道,就是为了这个才邀请他一起来的——就是为了他能强迫邓布利多喝下一种或许会给他带来无法忍受的痛苦的药水?
 
    “你还记得我带你一起来的条件吗?”邓布利多问。
 
    哈利迟疑着,望着那双被石盆的光映得发绿的蓝眼睛。
 
    “可是,万一——?”
 
    “你发誓要听从我的命令的,是不是?”
 
    “是,可是——”
 
    “我提醒过你可能会有危险,是不是?”
 
    “是,”哈利说,“可是——”
 
    “那就好,”邓布利多说着又把袖子往上抖了抖,举起空的高脚酒杯,“这就是我的命令。”
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