これは、お盆の供え物を蓮の葉に包んだことが始まりです。やがてお供え用の蓮の葉を売る人が出てきました。それを蓮葉売(はすはあきない)と呼び、次第にきわもの商売を意味するようになったそうです。
蓮葉物といえば、間に合わせのよくない品物。それが、女性にまで当てはめられるようになってしまいました。
~蓮葉(はちすば)の 濁りに染まぬ心もて なにかは露を 玉とあざむく~(「古今和歌集」僧正遍昭)
(濁りに染まらない清らかな心を持っていながら、どうして、露を宝石と見せて、欺(あざむ)こうとするのだろう・・・・・・)
まるで、聖女と悪女、二つの顔をあわせ持った魔性の女性のようです。