エジプトのシナイ半島などでイスラエルやアメリカの関連施設に対する攻撃計画に関与したとして、イスラエル軍は、ガザ地区のイスラム過激派の幹部を、空爆によって暗殺しました。
パレスチナ暫定自治区のガザ地区で、3日午前、爆発音とともに乗用車1台が大破し、乗っていた20代のパレスチナ人の男1人が死亡しました。目撃者によりますと、車は上空を旋回していた無人偵察機からミサイルを撃ち込まれたということで、イスラエル軍は数時間後に、空爆による暗殺作戦を行ったと認めました。声明の中で、イスラエル軍は、暗殺した男はイスラム過激派の武装勢力の幹部で、ここ数年、ガザ地区からイスラエルへの攻撃を指揮してきただけでなく、最近は隣接するエジプトのシナイ半島でもイスラエルやアメリカの関連施設を狙った攻撃計画に関与していたとしています。ガザ地区はイスラム原理主義組織ハマスによる実効支配が続いていますが、国際テロ組織、アルカイダの影響を受けた、より過激な組織が、イスラエルとの事実上の停戦を続けるハマスの方針に反発して、イスラエルに対するロケット弾攻撃などを続けています。