およそ2000年前の古代のハスとして知られる「大賀ハス」が、千葉市で見つかってから60年になるのを記念して、2日、鑑賞会が開かれ、大勢の人たちが訪れました。
大賀ハスは、昭和26年に千葉市内の遺跡から見つかったおよそ2000年前の古代のハスで、直径25センチ前後の大きなピンク色の花を咲かせます。この大賀ハスが発見されてからことしで60年を迎えるため、千葉市中央区にある千葉公園のハス池では、2日、鑑賞会が開かれ、朝から大勢の人たちが訪れました。公園にはおよそ600株の大賀ハスが栽培されていて、訪れた人たちは、時折小雨がちらつく中、見ごろを迎えた花や、水滴がたまった葉の様子を、カメラに収めて楽しんでいました。会場では、ハスの葉を使って酒をたしなむ「象鼻杯」という催しも開かれ、葉の中心に開けた穴から長さ1メートルほどの茎を伝ってお酒を飲む体験をしていました。60代の男性は「ハスのすがすがしい香りがして、ひと味違います」と喜んでいました。大賀ハスは今月中旬ごろまで見頃だということです。