ロシア中部のタタルスタン共和国で、180人余りを乗せてボルガ川を航行していた客船が転覆し、75人が救助されましたが、1人が死亡し、100人余りが行方不明となっています。
ロシア非常事態省によりますと、中部のタタルスタン共和国で10日、乗客乗員180人余りを乗せてボルガ川を航行していた客船「ブルガリア」号が転覆し、これまでに75人が救助されたということです。しかし、1人の死亡が確認されたほか、100人余りの行方が分からなくなっており、ロシア非常事態省が、船やヘリコプターを出して捜索を続けています。この客船は、タタルスタン南部の観光地、ボルガルから100キロ近く離れた中心都市カザンに向かっていましたが、途中、激しい雷雨に見舞われる中で、突然バランスを崩し、僅か数分で転覆したということです。客船は50年以上前に建造され老朽化した船だということで、事態を重く見たメドベージェフ大統領は、特別な捜査チームを作って原因の究明に当たるよう指示しました。