トヨタ自動車は、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方での生産体制を強化するため、宮城県内に小型車向けのエンジン工場を建設する方針を固めました。トヨタがエンジン工場を東北に建設するのは初めてで、来年にも生産を開始する予定です。
トヨタは、震災や円高などで経営環境が厳しさを増すなか、東北地方に生産拠点があるグループ会社の再編を通じて、現地での生産体制を強化する方針を今月13日に明らかにしました。これを受けて、トヨタは宮城県内で小型車向けのエンジン工場を新たに建設する方針を固めました。これは、小型車の生産拠点である東北地方に新たにエンジン工場を設けることで、生産効率を高めてコストの削減を図り、海外メーカーなどとの厳しい競争を乗り越えていこうというねらいがあります。トヨタは、国内4か所にエンジン工場がありますが、東北に建設するのは初めてで、来年にも生産を始めることにしています。また、トヨタは岩手県にあるグループ会社の工場で、来年にもハイブリッド車の生産を始める方針で、こうした計画を豊田章男社長が今月19日に仙台市で記者会見し、発表することにしています。