中国南部で続く大雨による洪水や土砂崩れで、これまでに140人以上が死亡し、100万人以上の住民が避難するなど、被害が広がっています。
中国南部では今月13日から断続的に激しい雨が降り続き、広西チワン族自治区や広東省、それに福建省などの広い範囲で、川がはんらんするなどして洪水や土砂崩れが相次ぎ、被害が拡大しています。中国政府の発表によりますと、これまでに土砂に押し流されるなどして147人が死亡、93人が行方不明となっています。また、これまでに8万8000棟の家屋が倒壊し、109万人以上が避難生活を余儀なくされています。こうしたなか、中国国営のメディアは、温家宝首相が、被害の大きい広西チワン族自治区を20日まで2日間訪れ、地元政府関係者に対し、被害を最小限にとどめるよう指示したなどと伝えました。中国南部では今後も激しい雨が続くと予想されており、中国政府は新たな洪水や土砂崩れに警戒を呼びかけるとともに被災者の救援活動に全力で取り組む姿勢を示しています。