今回の一般公開で東京都や動物園は、混乱を防ぐため観覧方法にも工夫をしている。パンダ舎の中には高低差のある観覧通路が設けられ、約20人に分けられたグループがゆっくりと進みながら、観覧や写真撮影を楽しめるようになっている。通路の幅は1・6メートルで4ブロックに分かれており、各ブロックで1分ずつ見ることができる。
貴重な授乳タイムに遭遇したのは東京都台東区の美容師、片野裕子さん(42)と太雅君(4)親子。大雅君は「お母さん(のシンシン)に抱きついてずっと後ろ向きでちゅっちゅしていたから顔が見えなかった」と残念そう。観覧した感想を聞くと「僕よりも赤ちゃんだった」と笑った。
当初は観覧時間が短くなるのではと予想されたが、裕子さんは「スペースを移動しながら5分ぐらいは見られたと思う。十分な時間があっただけにお尻しか見えなかったのは残念だが、かわいさは伝わった」と話した。
神奈川県藤沢市の会社員の女性(27)も「シャンシャンが木登りに夢中になるあまり、後ろ姿しか見えなかった」と話し、“美人”と評判のシャンシャンの顔を見られるかどうかは、観覧のタイミングやシャンシャンの行動に大きく左右された。