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日文版孔乙己-鲁迅(4)

时间: 2010-05-29    作者: jp.tingroom.com    进入日语论坛
核心提示:さて孔乙己はお碗に半分ほど酒飲むうちに、赤くなった顔がだんだん元に復して来たので、側(そば)にいた人はまたもやひやかし始めた。 「孔乙己、お前は本当に字が読めるのか
(单词翻译:双击或拖选)

       さて孔乙己はお碗に半分ほど酒飲むうちに、赤くなった顔がだんだん元に復して来たので、側(そば)にいた人はまたもやひやかし始めた。
  「孔乙己、お前は本当に字が読めるのかえ」
  孔乙己は弁解するだけ阿呆らしいという顔付で、その人を眺めていると、彼等はすぐに言葉を添えた。
  「お前はどうして半人前の秀才にもなれないのだろう」
  この言葉は孔乙己にとっては大禁物で、たちまち不安に堪えられぬ憂鬱な状態を現わし、顔全体が灰色に覆われ、口から出る言葉は今度こそソックリ丸出しの「之乎者也(ツーフーツエイエ)」だから、こればかりは誰だって解るはずがない。一同はこの時どっと笑い出し、店の内外はとても晴れやかな空気になるのが常であった。
  この場合わたしが一緒になって笑っても番頭さんは決して咎めないし、その上番頭さん自身がいつもこういう問題を持出し、人の笑いを誘い出すので、孔乙己は仲間脱(なかまはず)れになるより仕方がない。そういう時にはいつも子供を相手にして話しかける。一度わたしに話しかけたことがあった。
  「お前は本が読めるかえ」
  「…………」
  「本が読めるなら乃公が試験してやろう。茴香豆の茴の字は、どう書くんだか知ってるかえ」
  わたしはこんな乞食同様の人から試験を受けるのがいやさに、顔を素向(そむ)けていると、孔乙己はわたしの返辞をしばらく待った後、はなはだ親切に説き始めた。
  「書くことが出来ないのだろう、な、では教えてやろう、よく覚えておけ。この字を覚えていると、今に番頭さんになった時、帳附けが出来るよ」
  わたしが番頭さんになるのはいつのことやら、ずいぶん先きの先きの話で、その上、内の番頭さんは茴香豆という字を記入したことがない。そう思うと馬鹿々々しくなって
  「そんなことを誰がお前に教えてくれと言ったえ。草冠の下に囘数の囘の字だ」
  孔乙己は俄に元気づき、爪先きで櫃台(デスク)を弾(はじ)きながら大きくうなずいて
  「上出来、上出来。じゃ茴の字に四つの書き方があるのを知っているか」
  彼は指先を酒に浸しながら櫃台の上に字を書き始めたが、わたしが冷淡に口を結んで遠のくと真から残念そうに溜息を吐(つ)いた。
  またたびたび左(さ)のようなことがあった。騒々しい笑声が起ると、子供等はどこからとなく集(あつま)って来て孔乙己を取囲む。その時茴香豆は彼の手から一つ一つ子供等に分配され、子供等はそれを食べてしまったあとでもなお囲みを解かず、小さな眼を皿の中に萃(あつ)めていると、彼は急に五指をひろげて皿を覆い、背を丸くして
  「たくさん無いよ。わしはもうたくさん持ってないよ」
  というかと思うとたちまち身を起し
  「多からず、多からず、多乎哉(おおからんや)多からざる也」
  と首を左右に振っているので、子供等はキャッキャッと笑い出し、ちりぢりに別れゆくのである。

 

译文:

   孔乙己喝过半碗酒,涨红的脸色渐渐复了原,旁人便又问道,“孔乙己,你当真认识字么?”孔乙己看着问他的人,显出不屑置辩的神气。他们便接着说道,“你怎的连半个秀才也捞不到呢?”孔乙己立刻显出颓唐不安模样,脸上笼上了一层灰色,嘴里说些话;这回可是全是之乎者也之类,一些不懂了。在这时候,众人也都哄笑起来:店内外充满了快活的空气。
   在这些时候,我可以附和着笑,掌柜是决不责备的。而且掌柜见了孔乙己,也每每这样问他,引人发笑。孔乙己自己知道不能和他们谈天,便只好向孩子说话。有一回对我说道,“你读过书么?”我略略点一点头。他说,“读过书,……我便考你一考。茴香豆的茴字,怎样写的?”我想,讨饭一样的人,也配考我么?便回过脸去,不再理会。孔乙己等了许久,很恳切的说道,“不能写罢?……我教给你,记着!这些字应该记着。将来做掌柜的时候,写账要用。”我暗想我和掌柜的等级还很远呢,而且我们掌柜也从不将茴香豆上账;又好笑,又不耐烦,懒懒的答他道,“谁要你教,不是草头底下一个来回的回字么?”孔乙己显出极高兴的样子,将两个指头的长指甲敲着柜台,点头说,“对呀对呀!……回字有四样写法,你知道么?”我愈不耐烦了,努着嘴走远。孔乙己刚用指甲蘸了酒,想在柜上写字,见我毫不热心,便又叹一口气,显出极惋惜的样子。
   有几回,邻居孩子听得笑声,也赶热闹,围住了孔乙己。他便给他们茴香豆吃,一人一颗。孩子吃完豆,仍然不散,眼睛都望着碟子。孔乙己着了慌,伸开五指将碟子罩住,弯腰下去说道,“不多了,我已经不多了。”直起身又看一看豆,自己摇头说,“不多不多!多乎哉?不多也。”于是这一群孩子都在笑声里走散了。

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