アマテラスとタカミムスビは、アメノウズメ(「天岩戸」にて登場)に対して、次のように命じました。
「お前はか弱い女の神だが、面と向かってもおじけづかない神だわね。だからあそこへ行って、正体を尋ねてきなさい」
その神の居る場所へ向かったアメノウズメが問い質したところ、その神はこう答えます。
「私は地上に住む神で、名はサルタヒコ(猿田毘古神)といいます。高天原の神の御子が地上に降りて来られるというので、道案内役を買って出ました」
こうしてニニギは五柱の神をおともにして、地上へ降りて行きました。
その際にアマテラスは、天岩戸大作戦のときに使った八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と八咫鏡(やたのかがみ)、ヤマタノオロチ退治で入手した草薙剣(くさなぎのつるぎ)をニニギに授け、さらに加えて三柱の神をおともさせました。