【インターチェンジ】
日本ではパソコンよりもワープロが先に普及した。ワープロとは、文書処理のための機械である。ウインドウズの「WORD」の部分だけが独立したものと思えばよい。しかもプリンターの機能を合わせもち、持ち運びもできるという優れたものだ。東芝が日本初の日本語ワープロを発表したのは1978年だった。大きさは、幅、高さともに100CM余り、奥行きが80CM弱と、事務机ほどもあった。一台630万円で、とても個人では手が届く値段ではなかった。見本市に登場したときは黒山の人だかりとなった。日本語の場合、文字が漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字と4種類あり、キーインしたあと、的確な漢字に変換する方法が極めて難しかった。その漢字変換をクリアーした東芝の技術は絶賛を博した。やがて小型化し値段も手頃になると、すべてのオフィスにまたたくまに普及した。ワープロの全盛時代は1994年のマイクロソフトWindows 3.1日本語版の発売まで続いた。