“要”が要るとき
日本語では意志や願望・可能性・必然性などは言葉としてははっきり示されないことが多いが、中国語ではこれらの意味はよく助動詞“要”yàoによって担われる。
1 「…したい」「…するつもりだ」という意志を表すとき“要”を使う。日本語では意志を表す語が現れないことも多いが、中国語では“要”をつける。
例:どうあっても私は明日かならず行く。/不管怎么样我明天一定要去。
あなたも見ますか。/你也要看吗?
2 「きっと…する」という比較的強い可能性や、「(当然)…となる」という必然性を表すときも“要”を使う。蓋然がいぜん性を表す“会”を使ったときよりも、より可能性が高いと断定する表現になる。
例:明日は雨が降る。/明天要下雨。
そんなに薄着だと風邪をひきますよ。/穿这么少要着凉的。
勉強しなければすぐにおくれてしまう。/不学习就要落后。
★用例集
例:お父さんが来るから席を1つ空けておいてね。/一会儿爸爸要来把那边儿的座位空着。
あくまでも初志を貫徹する。/一定要贯彻初衷。
新たに六本木にも店を出す。/在六本木也要新开一家店。
いずれは知れてしまうよ。/迟早要被发觉的。
明日盲腸の手術を受ける。/明天我要做〔接受〕阑尾手术。
この上まだ要求するとはきみも厚かましいね。/得寸进尺还要提出要求你的脸皮也太厚了。
すみません、降ります、通してください。/我要下车让一下。
今回はぼくは下りるよ。/这一次我要弃权。
この仕打ちのお返しはきっとするよ。/这受辱之仇是一定要报的。
今日は帰りが遅くなる。/今天要回来得晚些。
同じ買うなら品質のよいのを買いなさい。/既然要买就买质量好的吧。
いずれ近いうちにその絵をお目にかけます。/近期内我一定要请您看看那幅画。