次の日、鳥は、相手の鳥にそそのかされて、もう森にいく気がしなくなって、自分はもう長く召使の役をやって馬鹿にされてきた、一度役割を変えて、別のやり方をしなくてはいけない、と言いました。ネズミとソーセージはとても一生懸命頼みましたが、鳥は頑固に譲らず、そうしなくてはいけない、と言いました。
三人はくじ引きをし、木を運ぶのはソーセージに決まり、ネズミは料理人になり、鳥は水を汲むことになりました。どうなったでしょうか?ソーセージは森の方へでかけていき、鳥は火をおこし、ネズミは鍋のそばにいてソーセージが次の日に使う木を持って帰るのを一人で待ちました。しかし、ソーセージがいつまでもでかけたままなので、何か事故がおきたかと二人とも心配になり、鳥が迎えにちょっと飛んで行きました。ところがあまり行かないうちに道にいる犬に会いました。その犬は可哀そうなソーセージをかっこうの獲物だとして襲いかかり、つかまえ、食べていたのでした。
鳥は犬を盗人たけだけしいと責めましたが、何を言っても役にたちませんでした。というのは犬は、ソーセージに偽造の文字があった、それで命が没収されたのだ、と言ったからです。鳥は悲しく木をとって家に飛んで帰り、見て聞いたことを語りました。二人はとても悲しみましたが、できるだけのことをやって二人一緒にいようと決めました。
そこで、鳥が食卓を整えました。ネズミは食べ物を準備し、ソーセージがいつもやっていたように鍋に入って混ぜるために野菜の間を転がったり這い回ったりして味付けしようとしました。しかし、真ん中に入りこむことができませんでした。その前に皮も毛も命も失くしてしまったのです。鳥が食べ物を運び込もうとやってきたとき、料理人はいませんでした。困り果てて、鳥は木をあちこちに投げ、呼んだり探したりしましたが、料理人は見つかりませんでした。ばたばたして注意が足りなかったので、木に火が燃えうつり、大火事になりました。鳥は急いで水を汲みに行きましたが桶が井戸に落ち、鳥も一緒に落ちてしまい、抜け出すことができなくなって、そこで溺れて死んでしまいました。