13.思い込みが限界を作る
人間は、困った状況に直面したり、つらい体験をしたりすると、その体験から一つの結論を引き出し、それにしがみつこうとする癖がある。
いわゆる思い込みといわれるものだ。
例えば、どうしても入りたい大学があり、必死に受験勉強をしていたとしよう。結果は不合格。あなたはその状況に対して、どのように考えるだろうか。
反応は大体、次の二つのタイプに分かれる。
A「自分は無用で才能がないのだ。所詮、ダメな人間なのだ」
B「あの日は体調も悪かったし、たまたま努力が足りなかったのだ」
前者は思い込みが強いタイプで、まるで永遠に自分がダメなように思い込んでしまう。そうした思い込みからは絶望や諦めしか生まれない。そうなると、自分で自分の能力を限界づけてしまうことになる。
それに対して、後者のように考えれば、「もっと努力をしよう」という思いが湧き、能力を磨いていくという建設的な方向に進む。失敗が活力を生むきっかけになるのだ。
このように、困った事態に対して、あなたがどういう思い込みをするかで、その後のあなたの人生は大きく変わってくる。
もしあなたが、前者のような思い込みに走りがちなタイプなら、気をつけたほうがよい。一度の受験の失敗で、自分に無能の烙印を押すのは、あまりにも性急すぎると言うもの。
人生は長いのだ。