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妖魔詩話_小泉八云_日本名家名篇_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:妖魔詩話Goblin Poetry小林幸治訳 最近一件の古本屋を散策している時に、沢山たくさんの妖魔の絵を収録した三巻からなる妖魔詩
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妖魔詩話
Goblin Poetry
小林幸治訳
 最近一件の古本屋を散策している時に、沢山たくさんの妖魔の絵を収録した三巻からなる妖魔詩集を見付けた。詩集の名前は「狂歌百物語」という。百物語とは有名な怪談話の本のことだ。話の個々の主題は、異なる時代の様々な者達の詩で構成されている──詩の区分は狂歌と呼ばれる──そしてこれらは収集され私が幸運な所有者となった三巻の形式に編集された。詩集は確かに工匠甚五郎たくみじんごろうによって「天明老人」の筆名の下(往古の天明時代)に書かれた。工匠が死んだのは文久元年(一八六一年)、八十歳の大往生であり、嘉永六年(一八五三年)の出版と詩集に見える。絵は「竜斎閑人りょうさいかんじん」の筆名の下に仕事をした正澄まさずみと呼ばれる画家の作である。
 序文の覚え書きによると、かつては人気が有り世紀のなかば以前に廃れてしまった詩歌の種類を甦らそうと望んで、工匠甚五郎は収集品を出版し公開したのだ。狂歌という言葉は、漢字で「非常識」や「いかれた」を示す独特で風変わりで多様なお笑いの詩を意味する。その形式は古典的な短歌の三十一音節(五七五七七の配置)から成る──しかし主題はいつでも古典的とは対極にあり、芸術的な効果は数多くの先例の助け無しでは説明できない、言葉の曲芸の手法に依存する。工匠によって出版された詩集は、西洋の読者が価値を見い出せない数多くの要素を含むが、その最高の物が持つ明白で奇怪な特色は、恐ろしい主題で遊ぶフッドの怪奇な技巧のひとつを思い出させる。この特色と恐ろしさに遊び心を混合させる日本独特の手法は、様々な狂歌の原文をローマ字で模写し、翻訳と注釈を添えてのみ暗示と説明ができる。
 私が行った選抜は、それが少ししか、あるいは全くまだ英語では書かれていない、日本の詩歌の一種について読者へ紹介するからだけでなく、それ以上に大部分がまだ未発見のまま残された超自然の世界を幾いくらか垣間かいま見させてくれるから、面白いと保証する。極東の迷信と民話の知識無くして、日本の小説や芝居や詩の本当の理解は決して可能とは成らない。
 三巻の狂歌百物語には何百もの詩が有るが、幽霊や妖魔の数は書名が示す百には足りない。ちょうど九十五である。この妖かし全部が読者の興味を惹くとは推測できないから、主題の七分の一未満の選抜とする。陶子とくりご、舌長娘、三ツ目坊主、枕返し、千首せんくび、提灯小僧ちょうちんこぞう、夜鳴泣石よなきいし、五位鷺ごいさぎ、魔風まふう、龍燈りゅうとう、山姥やまうばは、印象に残らなかった。西洋人の神経には凄惨過ぎる空想──例えば、姑獲鳥おぶめどりのような──また単なる土地の伝統としての扱いなら狂歌の選択から外した。地方の民間伝承よりむしろ全国を代表する主題を選んだ──かつて国中で広く認められ、一般的な文学にしばしば取り上げられた古い信仰(大部分はチャイナ起源)である。
 
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