ベースボール
「勝利に向かって常に前進せよ」。ワールド?ベースボール?クラシック(WBC)にキューバチームが出発する前、カストロ議長は、盟友だった革命家チェ?ゲバラの言葉を選手たちに贈ったという。
"一直朝往胜利前进吧。"据说古巴队出发去往世界垒球锦标赛(WBC)前,卡斯特罗议长将前盟友,革命家切。格瓦拉的这句话送给了选手们。
スポーツライターの鉄矢多美子さんは以前、ハバナのレストランの入り口に、ゲバラが打席に立つ写真が掲げられているのを見た。そこのメニューの最後には、こう記されていた。「野球は、生き残るためキューバにやって来た」(「熱球伝説」岩波書店)。
体育作家铁矢多美子曾看到过格瓦拉站在击球员位置的照片挂在哈瓦那餐馆的入口处。那家餐馆的菜单最后写着:"棒球为了生存而来到古巴"。(《硬球传说》岩波书店)
キューバは米国とは犬猿の仲だが、野球熱は同じように高い。野球が国技で、五輪でも金メダルを三つ獲得している。その強豪相手の決勝戦で、日本チームは見事に優勝を決めた。
古巴与美国的关系是水火不容,但两国人民都十分热衷于棒球。棒球是古巴的国技,他们在奥运会上也获得过三枚金版。然而日本队在与这一强劲对手的决赛中大获全胜。
対米国戦では、飛球のタッチアップで米国の審判が疑問の判定をし、日本は敗れた。韓国にも負けて絶望感が漂う中、米国がメキシコに敗れてやっとよみがえった。
在对美国比赛中,因为高球的touch up,美国裁判作出尚有疑点的判定。日本队战败了。在整支队伍还沉浸于败给韩国队的绝望感中时,美国被墨西哥击败。日本队终于恢过神来。
目の前が暗くなるようなことがあっても、いつかは光が差し込んでくることがある。決してあきらめずにいれば、最後には勝利をつかめるかもしれないということを、日本チームは身をもって示した。
就算眼前是一片漆黑,光明也总会回来的。只要永不言弃,最后也许就能获得胜利。日本队伍以身作则地揭示了这一道理。
審判に限らず、大会の運営では多くの問題点が指摘された。そもそも米国は、国内の選手権試合をワールドシリーズと呼んでいる。WBCというもう一つの「世界」と共存できるのかとの疑問が残る。それはともかく昨日は、選手それぞれを生かし切った「世界の王」が、「世界一の王」となってグラウンドに舞った。晴れやかな顔に刻まれた年輪が、いぶし銀のように輝いていた。
除了裁判外,大会运营中还有不少其它问题被指出。美国原本就将国内选手选拔赛称为"世界锦标赛"。它能否与另一个"世界锦标赛"WBC共存还是个问题。这些暂且不提,昨天,在"世界之王"的指导下选手们都发挥出自己最佳的水平,"世界之王"也成了名副其实的"世界第一王者"。他在场地上飞奔着,刻满岁月痕迹的脸笑得皱成了一朵花,像灰色的银子一般灼灼发亮。