国宝の劣化
「聞くたびに、ため息が出る」。危機感の欠如とも受け取れる文化庁職員らの証言に、古墳の調査委員会の委員長が漏らしたという。
"每次听到都会唏嘘不已。"就文化厅职员那番可以理解为缺乏危机感的证词,古坟调查委员会委员长吐露出不满之情。
舞台は、奈良県明日香村の高松塚古墳だ。国宝の壁画の劣化原因は、これまでは地球温暖化などとされてきた。しかし、文化庁の無責任体制や担当課の連携不足といった体質による「人災」の面が強まっている。
舞台是奈良县明日香村的高松冢古坟。至今为止文化厅一直将国宝壁画受损归咎于地球温暖化等原因。然而因文化厅的无责任体制、负责人的合作不足等企业素质造成的"人灾"方面日益增多。
黒カビにまとわりつかれた「飛鳥美人」の姿は、想像すらも遠慮したい。やはり悠久の時の中で静かに過ごしていたかったと、発見されたことを恨んでいるのではないか。
笔者完全不敢去想象被黑霉裹满的"飞鸟美人"会是什么样子。想必她也只想静静地渡过悠久的岁月,只怨恨自己被人类发现了吧。
これとは対照的に、古代ローマの色鮮やかな壁画が会場を飾っているのが、東京?渋谷で開催中の「ポンペイの輝き」展だ(Bunkamura ザ?ミュージアムで25日まで。以後仙台、福岡、大阪を巡回)。西暦79年のヴェスヴィオ山の大噴火で埋もれたポンペイと、その周辺の町で発掘された品々が展示されている。
与其形成鲜明对比的是正在东京。涉谷召开的"庞培的光辉"展(Bunkamura该博物馆至25日止。之后在仙台、福冈、大阪巡回展出),会场上装饰着古罗马鲜艳漂亮的壁画。该展览展出了在公元79年维苏威火山爆发时吞没的庞培及其周边地区发掘的各类古物。
逃げまどう人たちが身につけていた金銀、宝石の輝きもさることながら、巨大壁画「竪琴弾きのアポロ」が目を引く。いにしえの屋敷を飾っていたのだろう。正面にアポロが竪琴を弾く姿が描かれ、芸術などをつかさどるムーサが並ぶ。
逃窜的人们身上所佩带的金银、宝石也很漂亮,但最引人注目的还是要数巨大壁画"弹奏竖琴的阿波罗"。这幅画或许是用来装饰古代家宅的吧,它正面描绘了阿波罗抚琴的姿态,掌管艺术的神缪斯守在他身边。
アポロは、鮮やかな赤を背景にして、中空に浮かんでいる。時空を超えて、永遠に浮遊し続けるかのようだ。周辺部は、ところどころ退色しているが、この壁画では、それも古代をしのばせる一つの景色として妙味がある。ため息は、文化庁にあきれた時にではなく、こんな輝きを前にしてこそ、つきたいものだ。
鲜红的背景下,阿波罗悬浮在半空中。仿佛穿越了时空,永远漂游在那儿一般。壁画旁边也偶有掉色之处,但就这幅壁画来说,这番景色反而让人不由缅怀起古代的岁月,感觉颇具趣味。觉得在对文化厅的反应感到惊愕时还好,在眼前闪烁着这般耀眼的光辉时,才真想长长叹息一番。