そのころからダブルスで組む友達との関係と、副部長としての立場で悩むことが多くなった。友達との関係というのは、試合の中で私はパートナーがミスをした時は声をかけ励ましていた。しかし、私がミスをした時は彼女の機嫌がだんだん悪くなり、最後には声をかけてくれなくなった。ダブルスというのは、お互いの信頼関係が一番大切なのに、私たちはその関係が崩れていた。そして、納得のいかない試合が続いた。私はミスをするのが怖くなり、思いっきり打つことができなくなった。
幸い、顧問の先生がそれに気づいて、私達に話し合いの時間を設けてくださった。そこで分かったことは、彼女には家のいろいろな事情があり、その不満を私にぶつけていたことだった。どうして彼女が私にぶつけてくるのか、彼女から話を聞いて初めて分かった彼女の気持ちを分かってあげられなかったことが自分に悔しかった。それからというもの、私達はお互いの気持ちを考えるようになり、最後の中総体では納得のいく試合ができた。そして今では、たくさんいる友達の中でもただ一人の親友といってもよいくらいの仲だ。
部活に入ってから、つらいことや悩むこともいっぱいあったが、その分学ぶこともたくさんあり、大切な親友もできた。